『コンサルに要注意というアナウンス』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『コンサルに要注意というアナウンス』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

東京都のグループホーム事業説明会に参加してきました。

東京都のグループホームを取り巻く最近の環境について
冒頭にお話がありました。

昨年はグループホーム利用者が前年比1,099名、
増えたそうです。

合計11,876名の方が利用されています。

つまり新規で約1割近くのグループホームが増えている。

受け皿としてグループホームが整備されていることが
喜ばしいことなんですが、急激に増えていることに
危機感をお持ちのようでした。

なかでも問題になっていたのがコンサルの存在です。

未経験者がコンサルの指導のもと、
新規参入が増えている。

福祉の思想がなく、資産運用のメリットや
運用は簡単だとコンサルはオーナーに伝えているそうです。

実際に数百万円のコンサルフィーを払い、
数ヶ月後で閉鎖。

または今も運営しているが、
事業継続が難しい状況も複数散見される。

事業継続が難しいとなると、
ここに住むことになれた入居者へ
また別の住まいを探さないといけない。

現実(制度や運用)をよく知らないコンサルは
要注意だとアナウンスがありました。

上記のような未経験者の参入が増えたこともあり、
事故報告は前年比70件増。
虐待報告も増えているそうです。

オーナー感覚の方は
「コンサルにお任せ」スタンスがありました。

事業者ではなく
コンサルが都に開所の相談に来るなどもありました。

コンサルと一緒に来たオーナーには、
事業計画などをお聞きするそうですが、
まったく答えられない人もいるそうです。

そのため事業説明会に新規やユニ増の事業者参加が
必須になりました。

この説明会に参加しないと、来庁相談ができない。
つまりオープンできないことを意味します。

繰り返し都の職員は、

「新規参入事業者は相当な覚悟をもってやってほしい」

と言われていました。

上手い話だけを聞いて
鵜呑みにしているオーナーも問題ですが、
福祉に素人のオーナーへ
上手い話しかしないことも無責任ですね。