『親子関係は近すぎず遠すぎず』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『親子関係は近すぎず遠すぎず』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

利用者Aさんのご家庭の様子です。

息子であるAさんとお母様は
家にいるとケンカばかり。

利用者Aさんは拘りが強く、
何回も何回も同じ話をする。

お母様も気持ちにゆとりがあるときは、
その会話に付き合うが、
何度も同じ回答をしていると精神的に弱ってしまう。

それで怒鳴ってしまって、
二人が口論する場面がよくあるそうです。

支援者の方がこういった状況を見て、
将来的なことを考えても、
二人の距離を取った方がいいと判断し、
グループホームを勧められます。

確かに毎日顔を合わせているとケンカになってしまうけれど、
グループホームに入り、週末しか会わないと、
ケンカが少ない。

むしろ職場やグループホームでの困りごとを母親に連絡して、
相談する側とされる側の関係ができたりします。

距離が近すぎるから、ついワガママが出て
衝突してしまうことがあります。

グループホームは自立支援という側面だけでなく、
親子の距離を適度に保つことで、
親子関係を再構築することにも繋がると思います。

親元を離れたからこそ、
親の支援のありがたさが分かったと
いう利用者も中にはいました。

近くだから気づけない。
適度に遠くなるから気づけることがある。

これもグループホームの良さですね。