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『グループホーム内は社会の縮図』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『グループホーム内は社会の縮図』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、ある会社のグループホームの経営者から
聞いた話です。

利用者のAさんがグループホームを退去する
方向になり、受け入れ先を探しているとのことでした。

Aさんは物事をはっきりというタイプです。
このグループホームでは障害が最も軽度。
自分でできることも多い。

彼はスタッフがいない所で、
他の利用者からお金を借りていたり、
物を借りて返さなかったり、
侮辱的・差別的な発言していたそうです。

標的になった二人から訴えがあり、
事実確認をした所、認めたそうです。
(侮辱的・差別的な発言は自覚なしでしたが)

一度このように問題が起きてしまうと
修復はなかなか難しい。
そこでAさんは別の環境を探しているとのことでした。

あまり障害分野に関わりのない人は、
健常者の世界と障害の世界と二分して考えます。

しかし障害の世界も同じ人間社会なので、
上記なようなことは起こります。

より強い人や巧みな人が優位に立ってしまう。

他人をコントロールしたがる人もいます。

表面では優等生を演じて、
水面下では問題を起こしている人もいる。

人間が複数集まり、そこに小さな社会ができれば、
同じようなことが起こると考えていたほうがいいですね。

グループホーム内は社会の縮図です。

『偏向情報が障害のイメージを悪くする』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『偏向情報が障害のイメージを悪くする』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先月に川崎市の方で
非常に悲惨な事故が起きました。

加害者はひきこもりで、
ご両親との関係も上手くいっていなかったと
放送されていました。

こういった突発事件の加害者が
どんな方だったかを調べることは仕方がないと思います。

ただ受け手は、綺麗に情報を整理して
受け取れません。

短絡的にイメージで情報を処理します。

事故を起こした人物が、
精神的に良心の識別が失われていたとなると、
=精神障害者と捉える方もいます。

この方は果たして障害手帳を
お持ちなのでしょうか?

今回の事件で、
「ひきこもり=精神障害=危険」と
インプットされた方もいるかもしれません。

事件・事故が起きる=精神障害者と紐付けないで
ほしいですね。

こういった何の脈絡もないことが
一般の方へ勝手に混在されて、
障害を持つ方へのイメージが変わりません。

情報発信側は偏向性に注意して頂きたいですし、
受け手も情報の識別をしてもらいたいです。

『虐待をするスタッフの傾向』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『虐待をするスタッフの傾向』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、福祉関係の研修を受けました。

その中で「虐待をするスタッフの傾向」を
講師の方が話されていました。

事例はあくまでも高齢者介護の世界での傾向でしたが、
障害の分野も近いのではないかと思います。

1.外面(そとずら)がいい

虐待をする人は、なぜか外面がいい。
サービス業として、作り顔ではあるが笑みを出せる。

性格の根は暗かったとしても、
職場ではそれを極力出さないようにしている。

2.“してあげている精神”が強い

「これだけ〇〇してあげているのに…」が強い人。

自分が一生懸命にGIVEしているので、
相手からTAKEを期待する。

TAKEがないと一方通行なので
イライラしてしまう。

「〇〇してあげているのに…」と
考える福祉スタッフは多いと思います。

それはあくまでも自分目線ですし、
「TAKEを期待しない」という境地までは
なかなかいけない人もいますね。

上の2つを別の言い方にすれば、

「いい人ぶっていて、
 相手からのお返しを期待する人」。

これだけ見ると
多くの方に当てはまりますね。

私は虐待とは関係ないと思うことが
危険かもしれません。

『子育てロス(=空の巣症候群)に陥る母親』

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『子育てロス(=空の巣症候群)に陥る母親』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、テレビを見ていたら
「子育てロス」の特集をやっていました。

子供がある程度自立をしていき、
自分の手を離れていくときの
心理的なショックのことを指します。

意外にも「子育てロス」を感じるタイミングは、
小学校入学時、中学校入学時、
高校入学時、大学入学時…、
母親によってばらばらでした。

ただ子育てが「生きがい?」だった母親(+父親)から
すれば、ぽっかり心に穴が空いてしまうのでしょう。

似たような意味で
「空の巣症候群」というものがあります。

子育てが一段落したときに陥る
母親の燃え尽き症候群とも定義しています。

障害者のご両親でも、
子供の自立を希望していながら、
「子育てロス」になることを
本能的に避けようとする方もいるでしょう。

障害を持っているため、
それなりに両親の支援が必要なことは
理解できます。

ただ子供の年齢が40歳、50歳になっても、
10歳で時が止まっているのでは?
と思うこともあります。

本当に10歳の子供を支援するような関わり方で、
このまま接していてよいのか…。

本人と両親で一緒にグループホームに
見学に来られても、母親が主導権の握り、
何でも手をだそうしてしてしまう場面を見ます。

でも「自立をしてもらいたい」とは
母親は口でも言っています。

矛盾を感じますね。

偉そうに言うな!と怒られそうですが、
子供が自立するには、親が先に子離れをする。

両親は「子育てロス」になったとしても、
陰で見守って、最後まで手を出さない。

子育ての最終的なゴールは自立・自律。

自分がいなくなっても逞しく
生きていけるようにする。

それを見失わないようにしたいですね。

『利用者から慕われるスタッフの特徴』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『利用者から慕われるスタッフの特徴』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

知的障害者の利用者から見て、
どのようなスタッフが慕われる・信頼されるのでしょうか?

先日、福祉関係者の集まりで
上記のようなテーマで意見共有する場がありました。

大きくは2つに分けられます。

1.怒らない・注意しないスタッフ

何かとグループホームに住んでいると、
共同生活のためルールが存在します。

またご家族や相談員の方と相談し、
何ができるようにするか目標を立てたりもします。

思い込みでルールを曲げてしまうことも、
目標が頭から抜けてしまうこともしばしばあります。

1回ではなく何度も同じことを繰り返せば、
スタッフから注意されることも出てきます。

ただ彼・彼女からすれば、
注意するスタッフは口うるさい存在になる。

運営側からすれば、
利用者へ誰かが言わないといけないので
そういう存在は貴重です。

いい方にも細心の注意をしますが、
注意される回数が重ねると、
そのスタッフへ苦手意識が出てしまいます。

 

2.真正面から向き合うスタッフ

これはハイリスク、ハイリターンとも言えます。

利用者さんがどのように受け止めるかが読めないので、
多くの場合、柔らかく諭す言い方になりがちです。

でもそのタイプとは真逆です。

あるTグループホームでは、
複数のグループホームで問題を起こした利用者Kさんを
受け入れました。

当然このグループホームに入っても
同じように異性関係のトラブルが起きました。

そこで利用者Kさんへ、
真正面に遠慮なく叱ったそうです。

「〇〇さんは何度同じことを繰り返すんだ。
 いい加減にしなさい。何度も許してくれると思うな。
 自分で自分の生活をダメにしてどうする!」

これ以上、詳しくは書けませんが、
かなり刺さるメッセージを発しました。

その利用者は、相当凹んだようですが、
この厳しいメッセージを受け取り

「両親にもそこまで言われたことがない」

と涙を流されたみたいです。

実際に異性関係の問題は
そこから起こしていないそうです。
上の2つは真逆の接し方だと思います。

よく

「愛情があれば利用者にも伝わる」

と言う方がいます。

でも現実は

「“厳しさ”という愛情は伝わらないことが大半。
 でも愛情が溢れていれば“厳しさ”以上に
 愛情が伝わることも稀にある」

ということではないでしょうか。