採用・育成

『どこまでいってもウマが合わない』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『どこまでいってもウマが合わない』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

グループホームを運営していると、
スタッフと利用者との人間関係トラブルが
発生することがあります。

スタッフに求められるのは
コミュニケーションスキルです。

どんな利用者であっても、
相手の話が傾聴できるか、
相手の意図を汲み取れるか。

そして理解してもらいたいことを、
(ときには耳の痛いことを)
相手に納得してもらえるように伝えられるかどうか。

こういったことから、スタッフには
高いコミュニケーションスキルが求められます。

しかしどれだけコミュニケーションスキルが高くても
一般企業と同じような問題が起きます。

言った・言わない、合う・合わない等など。

人として「ウマが合う・合わない」は、
スタッフと利用者との間でも起こりえます。

これはどちらか一方が悪いと片付けられず、
互いに許容範囲を広げてもらうしかありません。

利用者さんの中には、好きになれる人の範囲が狭く、
嫌いになる人の範囲が広い人がいます。

一般社会でやっていこうとすると、
当然ながら上手くいかなくなりますね。

どこまでもいっても
ウマが合わない人は存在する。
ウマが合う人を見つけられたらラッキー

そこに順応していく力が
生きづらさを軽減していくと思います。

『虐待をするスタッフの傾向』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『虐待をするスタッフの傾向』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、福祉関係の研修を受けました。

その中で「虐待をするスタッフの傾向」を
講師の方が話されていました。

事例はあくまでも高齢者介護の世界での傾向でしたが、
障害の分野も近いのではないかと思います。

1.外面(そとずら)がいい

虐待をする人は、なぜか外面がいい。
サービス業として、作り顔ではあるが笑みを出せる。

性格の根は暗かったとしても、
職場ではそれを極力出さないようにしている。

2.“してあげている精神”が強い

「これだけ〇〇してあげているのに…」が強い人。

自分が一生懸命にGIVEしているので、
相手からTAKEを期待する。

TAKEがないと一方通行なので
イライラしてしまう。

「〇〇してあげているのに…」と
考える福祉スタッフは多いと思います。

それはあくまでも自分目線ですし、
「TAKEを期待しない」という境地までは
なかなかいけない人もいますね。

上の2つを別の言い方にすれば、

「いい人ぶっていて、
 相手からのお返しを期待する人」。

これだけ見ると
多くの方に当てはまりますね。

私は虐待とは関係ないと思うことが
危険かもしれません。

『利用者から慕われるスタッフの特徴』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『利用者から慕われるスタッフの特徴』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

知的障害者の利用者から見て、
どのようなスタッフが慕われる・信頼されるのでしょうか?

先日、福祉関係者の集まりで
上記のようなテーマで意見共有する場がありました。

大きくは2つに分けられます。

1.怒らない・注意しないスタッフ

何かとグループホームに住んでいると、
共同生活のためルールが存在します。

またご家族や相談員の方と相談し、
何ができるようにするか目標を立てたりもします。

思い込みでルールを曲げてしまうことも、
目標が頭から抜けてしまうこともしばしばあります。

1回ではなく何度も同じことを繰り返せば、
スタッフから注意されることも出てきます。

ただ彼・彼女からすれば、
注意するスタッフは口うるさい存在になる。

運営側からすれば、
利用者へ誰かが言わないといけないので
そういう存在は貴重です。

いい方にも細心の注意をしますが、
注意される回数が重ねると、
そのスタッフへ苦手意識が出てしまいます。

 

2.真正面から向き合うスタッフ

これはハイリスク、ハイリターンとも言えます。

利用者さんがどのように受け止めるかが読めないので、
多くの場合、柔らかく諭す言い方になりがちです。

でもそのタイプとは真逆です。

あるTグループホームでは、
複数のグループホームで問題を起こした利用者Kさんを
受け入れました。

当然このグループホームに入っても
同じように異性関係のトラブルが起きました。

そこで利用者Kさんへ、
真正面に遠慮なく叱ったそうです。

「〇〇さんは何度同じことを繰り返すんだ。
 いい加減にしなさい。何度も許してくれると思うな。
 自分で自分の生活をダメにしてどうする!」

これ以上、詳しくは書けませんが、
かなり刺さるメッセージを発しました。

その利用者は、相当凹んだようですが、
この厳しいメッセージを受け取り

「両親にもそこまで言われたことがない」

と涙を流されたみたいです。

実際に異性関係の問題は
そこから起こしていないそうです。
上の2つは真逆の接し方だと思います。

よく

「愛情があれば利用者にも伝わる」

と言う方がいます。

でも現実は

「“厳しさ”という愛情は伝わらないことが大半。
 でも愛情が溢れていれば“厳しさ”以上に
 愛情が伝わることも稀にある」

ということではないでしょうか。

『採用は迷ったら見送る』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『採用は迷ったら見送る』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

福祉業界のスタッフの中には、
会社を転々と渡り歩く人がいます。

それなりの資格保有をしていれば、
書類選考で有利に働くでしょう。

私の会社にもいろいろな方が
過去面接に来られました。

面接をしながら、

「本当のことを話しているのか?」

怪しんでしまう人もいます。

グループホーム経営者、管理者とのネットワークがあります

他のグループホームの情報も耳にします。

「●●なことをしているスタッフがいて大変困っている」

 

面接をしながら退職理由が腑に落ちない、

採用にするには怖いなと感じた人が実はその話題の人だったりします。

 

また私の会社に

「以前、HARUさんで働いていたスタッフのAさん。

 どんな人ですか?」

と知らない会社から探りの電話があったこともあります。

人材紹介会社とパイプがある人から、

「●●さんはいろんな会社で問題を起こしているので

 もし応募がきたら止めたほうがいい」

とアドバイスをされたこともあります。

 

面接ではよいことを言おうと振舞っているのですが、

違和感がどうしても伝わってしまうんですね。

小さな問題ならばともかく、

会社の信用を損ねる問題を起こしている方は要注意。

 

・Aさんは辞める時に会社へ反旗を翻して、
裁判沙汰になっている

・Bさんはスタッフへのパワハラが原因で
数施設で事実上のクビになっている

・Cさんは個人的に借金があり、会社のお金を一部使ってしまった

これらのことは都合が悪いので、
本人たちの口から正直に言うことはありません。

でもネットワークがあると
自然とそのような情報として入ってきます。

「今の職場で問題を起こしても他の施設へ移ればいい」

と簡単に考えている人がいます。

上記のような問題を起こした方だと、
受け入れてくれる会社がなくなってしまいます。

会社を辞めるにしても、
いい辞め方をしたほうがいいです。

『大手出身者は本当に優秀?』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『大手出身者は本当に優秀?』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

高齢者向けのグループホームを8棟運営している
経営者と話していた時の話です。

6ヶ月前にお会いした時はT社長は、

「運良く県内トップクラスの規模の社会福祉法人で
管理者をやっていたKさんが
来月うちの会社に入社してくるんです。
これでうちの組織も強くなりますよ」

と喜ばれていました。

しかし先日お会いした時は、

「残念ながらKさんが辞めることになりました。
まだ6ヶ月しか経っていないのですが…。

意外と任せた仕事ができないんです。
入社面接では自信があるように言っていたんですが
うちでは期待するレベルのことができない。

いろいろ聞いてみたら前職は分業体制になっていて
業務領域が狭かったのも原因かもしれません」

Kさんが辞めてしまった本当の理由は定かではありません。

これは福祉業界以外でも言えることなんですが、
大手に勤めていたから仕事ができるとは
限りません。

むしろ大手で働いていたことを印籠のように使う人は
要注意です。

大手になると効率的な組織運営をするために
分業体制が築かれています。

だから自分の担当エリアだけやっていればよかった。

ひどい人になると、
口は動くが実務が全く出来ない人もいます。

実務が全く出来ないので、現場から信頼がないのです。

中小・零細企業に来ると何でもやらないといけません。
「私の領域ではありません」は通用しません。

ですから私はフットワークが軽い人を
好んで採用したいと思っています

「やったことないけどやらせてください」
「やりますよ!任せてください」

と言える人。

最悪なのが

「やったことないので私はできません。
それは私の仕事ですか?」

という人。

大きな法人で働いていてからといって、
バイアスをかけて評価しすぎないようにしましょう。