障害者

『世話人さんはお手伝いさんではない』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『世話人さんはお手伝いさんではない』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

利用者さんにはいろいろな方がいますが、
なかには「支援慣れ」の方がも現れます。

例えば、

「この部屋のゴミを捨てておいてもらえますか?」

「この衣類を洗っておいてもらえますか?」

「部屋を掃除しておいてもらえますか?」

「布団を干しておいてもらえますか?」

「これを郵便ポストに投函しておいてもらえますか?」

などなど。

その方の“できること”から想像すれば
やろうと思えば確実にできる。

でも面倒くさいのか、やる気が起きないのか、
ただやりたくないのか…。

スタッフさんにやってもらおうと
することがあります。。

しかし世話人さんは、
時間制の“お手伝いさん”ではないんですね。

(有料のお手伝いさんも〇〇のみするという
メニューが決まっていますが…)

自分ができることも
頼めば何でもやってくれるという
関係にはなっていけない。

利用者さんからすれば、
望むことをやってくれる世話人さんの方が
優しい印象を持ってしまうかもしれません。

ただ見方をかえれば、
できることを増やしているのではなく、
減らしているかもしれません。

以前は自身の力でやっていたのに、
やりたがらなくなったら、
なにか理由があるかもしれません。

『ごちゃまぜだから上手くいく PART2』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『ごちゃまぜだから上手くいく PART2』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

前回のメルマガの続きです。

2020年2月に石川県にある佛子園様を
訪問させていただきました。

「ごちゃまぜだから上手くいく」

これが雄谷理事長の考え方です。

佛子園さんが運営されている1つに
シェア金沢があります。

ここには高齢者が住んでいたり、
子供や地域の住民がいたり、
障害者や大学生が住んだり、働いたりしています。

大学生がシェア金沢に住む場合、
数万円程度に家賃が抑えられている代わりに、
数十時間のボランティア活動が
義務づけられているというユニークな制度もあります。
(※どんなボランティア活動をするかは自分で考える)

シェア金沢というエリアには
“ごちゃまぜ”が成立しているわけです。

この取組は内閣総理大臣なども視察をされていて、
全国で注目を集めています。

しかし興味深いのは、

「シェア金沢を見に来た人は、
ここは理想的な場所ですねと言うんです。
でも私はそういう人に“とんでもない”と答えます。

 ごちゃまぜなんで、いろんな問題が毎日起きます。
 子供がボールで遊んでいたら、高齢者住宅の窓が割れる。
 当然持ち主はカンカンに子供を叱ります。

 子供はまた別の場所で遊んで、今度は壁を汚すとか…。
 次から次にトラブルが耐えないんです」

と雄谷理事長はおっしゃっていました。

人が集まれば毎日問題が起きる。
そして問題が起きれば、どうしようかを皆で考える。

問題解決はどこまでも続きます。
終わりがありません。

完成された理想郷なんてどこにもない。

理想郷に近づけようと努力する。
これがごく「自然なこと」だと感じます。

100%白色で塗られた世界は理想ではない。
むしろ何%か黒で汚された世界が理想なのかもしれません。

『常に誰かを標的にしてしまう人』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■

『常に誰かを標的にしてしまう人』

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こんにちは。

障害者向けグループホームを運営する松本です。

 

 

あるグループホームの関係者から聞いた

利用者Aさんの話です。

 

 

そこの利用者Aさんは、

常に誰かを標的にしてしまう傾向があります。

 

 

ある時はスタッフBさん、

ある時はスタッフCさん、

またある時は利用者Dさん。

 

 

一度その方へフォーカスをすると、

些細なことでも気になるらしく、

Aさんから見た気に入らない言動を

逐一、管理者へ相談する。

 

 

Aさんはもちろん本人へ直接伝えることもあるし、

誰かにぼやくこともある。

 

 

Aさんはずっと誰かの言動に不満を抱いて、

解消することありません。

 

誰かに吐き出さないと

心のバランスが取れないのでしょうか…。

 

時期によって対象者が移り変わっていくだけです。

 

 

もちろんAさんの話に耳を傾けることはしますが、

上記の傾向を知っているだけに、

ただ聴くだけというアプローチになります。

 

永遠に解決しないので…。

 

 

こういう事例が共有されたのですが、

 

「私のグループホームにも同じような利用者がいます」

 

という方が多くいらっしゃいました。

 

 

ですのでAさんが特異な例ではなく、

よくあるパターンのようです。

 

 

Aさんに自身の傾向を気づいてもらうのは

難しいですね。

 

間違っていることを

言っているつもりはありませんので。

 

こういった場合、話を聞くけどスルーするという

アプローチも必要になるかと思います。

『ヤジと罵倒の住民説明会』

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『ヤジと罵倒の住民説明会』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

知り合いが20名定員のグループホームを
ある地域に建設しました。

大きな施設なのでオープンする前に
住民説明会を実施されました。

周囲にチラシを撒き、3回ほど開催したそうです。

住民の質問に真摯に回答する。
それでも彼・彼女らは納得されなかったそうです。

感情的に“やめて欲しい”という領域なので、
理屈で丁寧に説明しても平行線のまま。

3回の説明会すべてに参加される住民の方もいます。

彼・彼女らもいろいろ予備知識をもって臨んでいるので、
障害者へ差別的な発言はしない。
一線を越えないようにしているんですね。

「〇〇されたらどうなんですか?
 私達は不安です」

という質問が続く。

「私の子供が公園で障害者さんに
怪我をさせられたらどうするんですか?」など。

知り合いは、ヤジを浴びて
屈辱的な時間だったと言います。

感情的に嫌だと思った住民を
「賛成側」に持ってくるのは現実的に難しい。

完成後に館内見学会をして、
何も言わなくなる人も中にはいるでしょう。

住民の「許可」をもらわないと
開設できないと思っていたら永遠に開設できない。

「賛成はしないけど仕方がない」と
諦めてもらうくらいのスタンスでやらないと
無理でしょう。

他の地域でも反対活動に熱心な住民がいることを
メディアに目にします。

社会の目が少しずつ変わっていってほしいものです。

『利用者は本能で人を見分ける』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『利用者は本能で人を見分ける』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

ある福祉事業者社の責任者Yさんが
こんなことを言っていました。

「利用者さんから良くスタッフの評判を聞きます。
もちろんスタッフ本人には伝えませんよ(笑)

スタッフAさんは好きだけど、
スタッフBさんは苦手。

スタッフCさんは相談しやすいけど、
スタッフDさんは相談しにくい。

スタッフEさんは優しいけど
スタッフFさんは優しくない」 等など。

「その評価を聞くととドキッとするんです。

なぜならもちろん相性もあるのだけれど、
 私から見て、スタッフから見た利用者への愛情の深さが
 そのまま利用者の評価になっている。

スタッフAさんは形式的な支援をしているが、
利用者Kさんへ思いやりがあるかといえば疑問符でした。

実際の声としてKさんは、
スタッフAさんに良い思いを思っていない。

だからスタッフの心底からの思いが
利用者には実は伝わってしまっている」

伝える力が得意とは言えない利用者さん。

伝える力が得意ではない分、本能で感じ取り、
人を見分ける力が鋭いのかもしれません。

「自分を受け入れてくれているか」
「自分は愛されているか」

スタッフの言葉の裏側にある
本心を感じ取っているから、
スタッフへの好き・嫌いが
芽生えているのかもしれません。