ブログ

『親子関係は近すぎず遠すぎず』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『親子関係は近すぎず遠すぎず』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

利用者Aさんのご家庭の様子です。

息子であるAさんとお母様は
家にいるとケンカばかり。

利用者Aさんは拘りが強く、
何回も何回も同じ話をする。

お母様も気持ちにゆとりがあるときは、
その会話に付き合うが、
何度も同じ回答をしていると精神的に弱ってしまう。

それで怒鳴ってしまって、
二人が口論する場面がよくあるそうです。

支援者の方がこういった状況を見て、
将来的なことを考えても、
二人の距離を取った方がいいと判断し、
グループホームを勧められます。

確かに毎日顔を合わせているとケンカになってしまうけれど、
グループホームに入り、週末しか会わないと、
ケンカが少ない。

むしろ職場やグループホームでの困りごとを母親に連絡して、
相談する側とされる側の関係ができたりします。

距離が近すぎるから、ついワガママが出て
衝突してしまうことがあります。

グループホームは自立支援という側面だけでなく、
親子の距離を適度に保つことで、
親子関係を再構築することにも繋がると思います。

親元を離れたからこそ、
親の支援のありがたさが分かったと
いう利用者も中にはいました。

近くだから気づけない。
適度に遠くなるから気づけることがある。

これもグループホームの良さですね。

『”仕方がない”を止める』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『”仕方がない”を止める』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

海外から来日されたA講師があるセミナーで
言われたそうです。

「日本の福祉現場でよく私が耳にする言葉があります。
この言葉が福祉現場の成長を止めているように
思えてなりません。何だかわかりますか?」

皆さんは何だと思いますか?

それは

「仕方がない」

福祉現場という言い方をされていますが、
福祉に限らず、日本人が皆、よく使っています。

「〇〇があるけど仕方がないよね」

「○○が起きた。でも仕方ないよね」

「〇〇のことは分かっている。でも仕方ないよ」

といった具合に使われます。

多くの場合、
「いろいろ問題はあるけれどこの辺りで諦めましょう!」
といったニュアンスでしょうか。

自分で自分を納得させる、相手を納得させるときに
「仕方ない」で完結させる。

本当は完結していないのですが…。

「仕方がない」といったら、
そこで思考が止まります。
現状がベストだということになる。

なかには「仕方がない」で完結させてはいけない、
未解決な問題が福祉の現場では多々あるように思います。

「仕方ない」は禁句です。

『スタッフのメンタルケア』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『スタッフのメンタルケア』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、研修会にてスタッフのメンタルケアについて
事例共有する場面がありました。

利用者のメンタルケアばかりが話題に上がりますが、
それと同等に重要なのがスタッフのメンタルケアです。

様々な話題が上がりました。

・感情的になった利用者から
「お前は〇〇だ」と暴言を吐かれる

・「あなたのことが好きではない」と直接言われる

・ベテランでないスタッフは、
A利用者の的になってしまい、
「〇〇さんはどうして仕事ができないのか」と言われる

・新人スタッフが身辺の世話をしようとすると
不穏になり、結局ベテランスタッフしか対応できない

・一度注意をするとそれが消えずに、
「〇〇さんは怒るから嫌いだと認識されて、
その印象が消えない」

・利用者はBさんに言っても反発されないと思い、
言い返せないBさんに厳しく当たる

「スタッフはプロなんでしょ?
どんな利用者でも上手く対応しなさい」

と言う人が居ますが、賛同できません。

どんなに経験値が高い人であっても、
心が傷ついている人は多数います。

慣れている人であっても、
やはり引きずっています。

退職する人もいる。
他法人へ行く人もいるし、
業界内で勤めること自体を諦める人もいます。

もう二度と福祉業界で働きたくない人の一部の原因は
これが理由です。

コミュニケーション力が高い人であっても、
ウマの合う合わないはどうしても存在します。

最適な支援を提供するには、
スタッフのメンタルケアにも高い注意を
払わないといけませんね。

『ルールを守るか?それとも変えるか?』

こんにちは。グループホームHARUの松本です。

会社内にはルールが存在しますね。
皆さんの会社にはどのようなルールがありますか?

就業規則、服務規則、取引先との折衝規則、勤怠ルール、
営業開拓ルール、営業監理ルール、接客ルール、制作ルール…。

あげたらキリがありません。

ルールは“守ること”が前提です。
頭の固い人は、どのような状況でもそのルールを遵守します。

でもルールには作られた目的が存在し、
目的を忘れて、ルールそのものを守ることに
価値を見出している方がいますね。

またルールは作成時にベストだったかもしれませんが、
時の流れともに現在には適応できていないこともあります。

時代に適応できていないルールを、
遵守することに果たして意味があるでしょうか?

柔軟性がある人は、ルールは守りながらも、
ルールそのものを見直す必要がないかを考えています。

社内に変革をもたらす「変わり者」と言われる人達は、
ルールは“参考目安”ぐらいにしか思っていません。

だから既成概念に因われずに
新しい改善・改革を遂行していけます。

ルールを遵守することは得意でも
ルールを変えることは苦手な人が多い印象です。

ルールや規則は陳腐化していく。

アップデートしなければなりません。

『ビジネス思考×福祉思考』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『ビジネス思考×福祉思考』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

近年は福祉業界の中でもM&Aが盛んになってきました。
DMなどもよく送られてきます。

それだけ経営環境が厳しくなってきたということでしょう。

先輩経営者にきくと

「ビジネス×福祉のバランスが大事だ」と言われていました。

他業界の方が聞くと驚かれてしまいますが、
“福祉のみ”の経営者もいます。

一生懸命やっていれば報われると考えて、
PLやBSを見ていない。
税理士さんの言いなりになってしまっている方です。

そもそも利用者を支援することに興味があり、
経営に興味が薄い。

コストが徐々に膨れ上がっていき、
赤字に転落していきます。

その逆で“ビジネスのみ”の経営者もいます。
人件費を限界以上に抑えて、現場が疲弊する。
利益を残すことが、すべての経営判断になる。

効率重視なので、
国や自治体が指定するルールも守っていない?と
いう点も見られます。

利用者への関心がない経営者なので、
現場に優秀な管理者がいなくなると組織が崩壊します。

「ビジネス×福祉」の思考と判断を持つこと。

どちらも欠けてしまっては、
継続的に運営できません。