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障害の世界はブラックボックス化

こんにちは。

大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

 

先週から

様々なことを考えた末、

この度ブログを始めることにしました。

 

その理由は、

 

「障害の世界はブラックボックス化されている」

 

と感じたからです。

 

高齢者介護の世界は、

身近な方が介護保険を使われていることもあり、

馴染みがある世界です。

 

一方、近年「発達障害」のことが話題になってはいるものの

障害の分野は、まだまだ身近な世界ではないように感じます。

私も障害福祉サービス事業に携わることで、

ようやく、このような仕組みになっていたのか!と

理解できるようになりました。

 

私のように障害に関わる世界に入ってみないと、

よく分からない世界が障害分野だと思うのです。

 

友人から障害分野についていろいろ質問されますが、

実際の所、よく分からないし知らなかったという方が大半です。

 

つまり意図的ではないにしろ、

「ブラックボックス化」している世界が障害分野です。

 

メディア等の偏ったイメージで障害分野を捉えてほしくない。

そして誤解がないように現実を捉えてほしい。

 

そのように思ったので情報発信をすることにしました。

 

これからも宜しくお願いします。

『管理者に向いていない人』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『管理者に向いていない人』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

前回はスタッフに向いていない人の条件は、
「感情的になる人」だと書きました。

スタッフを束ねる管理者に向いていない人は
どんな人でしょうか?

◯ストレス耐性がない人

福祉以外の世界でも一緒ですが、
管理者になると「ストレス耐性」が不可欠です。

スタッフとして優秀であっても、
「ストレス耐性」が低いことで
管理者に推薦できない人もいるでしょう。

グループホーム内で問題が
全く起きないことはありません。

大なり小なり頻繁に起こります。
それを解決する姿勢が求められます。

利用者からは
「〇〇してほしい。〇〇してくれないか?」
という要望をもらいます。

利用者の家族からも
「〇〇できないか?
どうして〇〇しないのですか?」
という要望をもらいます。

さらには関係機関からも
「利用者さんのために〇〇をしてほしい。
どうにか工夫をして〇〇できませんか?」
と要望をもらいます。

ここにスタッフ育成も加わります。

管理者が意図している通りにスタッフが
動いてくれるとは限りません。

少なくても、
利用者と利用者の家族、関係機関とスタッフ。

4者と上手くやっていかないといけない。

上手くことを運ぶには
我慢を強いられることもあるでしょう。

ストレスが溜まらないわけがありません。

このストレスと上手に付き合っていける人が
管理者の資質であり求められる能力です。

適度にストレスを流せる人がベター。
全てを真面目に受け止めていると
メンタルが持ちません。

「ベストを尽くしたから仕方ない」と
開き直る思考が必要です。

『大人の発達障害』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『大人の発達障害』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

最近、テレビなどでも取り上げられているので
発達障害はよく耳にしますね。

発達障害は大きく分けて3つ。

姫野桂氏の『発達障害グレーゾーン』から引用します。

1 ASD(自閉スペクトラム症)

「コミュニケーション、対人関係の持続的な欠陥」
「特定分野への極度なこどわり」

2 ADHD(注意欠陥・多動性障害)

「不注意優越型」:のび太型
不注意や物忘れが多い。
注意力が散漫になりぼぉーとしてしまったり、
やる気がない人と誤解されがち。

「多動・衝動性優越型」:ジャイアン型
計画を立てずその場の勢いで物事を決めたり
発言したりする。計画通りいかなかったりすると
周りを振り回してしまう。

3 LD(学習障害)
読み書きや計算が困難。
読み書きが難しい、計算ができない。
文章自体は読めるが問題文になると理解できない

などなど。

「大人の発達障害」とは、
「大人になるまで見過ごされていた障害」
言われているそうです。

『スタッフに向いていない人』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『スタッフに向いていない人』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

障害者のグループホームで働くスタッフとして
どのような方が適任なんでしょうか?

法人によっていろいろな考え方があるでしょう。

私の考えでは、

「感情的になる人」はまず除外します。

利用者さんへなかなかの意図が伝わらない。
お願いしたことを守ってくれない。

そんなことは頻繁にあります。

それにいちいち、
感情的に怒っていたらキリがありません。

そして感情的になった瞬間に、
利用者さんから心から離れていきます。

この人は理解してくれないと。

私達も会社の職場で、
感情的な上司って面倒くさいですよね?

できれば近くに痛くないし、
会話もしたくない。

感情的になって怒ったりすると、
そのことを利用者さんはよく覚えています。

注意をする時は、
「感情的になる」ではなく
「感情を出す」方が上手くいくことが多い。

表現の違いは僅かですが、
利用者側の受け止め方は大きく異なります。

『地域の反対はあるか?』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『地域の反対はあるか?』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

グループホームをオープンする時に
地域の反対はなかったですか?という質問を受けます。

近隣に挨拶をしに行きましたが、
特に反対を受けたということはありません。

ただしテレビで話題になっているように
地域によっては反対活動はあります。

反対の署名がポストに入っていたという方、
住民説明会をしても何も理解が得られず
開設を断念したという方もいます。

ですから地域の許容度は、
その場所によるということになるでしょう。

ただし運営が始まってから、
地域の方からご指摘いただくことはあります。

・ゴミの出し方が悪いとき
・音が外に漏れている時

東京は特に隣の家との距離が近いので、
音には敏感にならないといけません。

パトカーや救急車を呼ぶ頻度が多いと
「あのグループホームは大丈夫だろうか」とも
思われてしまいます。

パトカーにも救急車にもお世話にならないよう、
問題なく施設運営していかないといけません。