『価値をうまない“こだわり”を他人に押し付けるな』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『価値をうまない“こだわり”を他人に押し付けるな』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、他の障害者グループホームで働かれている
スタッフから相談を受けました。

世話人が3名+管理者1名(40代男性)が
いらっしゃるようです。

Aさんは60代女性で、世話人経験は5年程度。
Bさんは70代女性で、世話人経験は4年程度。
40代の女性Cさんは、世話人経験はわずか半年。
40代の男性Dさんは、世話人経験は3年程度。

管理者は赴任してまだ6ヶ月です。

この4人+1人でグループホームを運営されています。

困っているのがAさんとBさんのこだわり。
二人はホームの中で経験が長い。
そのためCさんへ自分のやり方を押し付けるそうです。

Cさんは異なる二人のやり方を押し付けられるため、
息苦しい状況。

Cさんの前で、AさんはBさんのやり方を批判し、
BさんはAさんのやり方を批判する。

一度話し合いの場を持ったそうですが、
Aさん、Bさん、共に自分のやり方が最も良いと
主張して、結論が出なかったそうです。

一歩引いてみれば、利用者にとって
何がいいのかの視点が抜けています。

お互いのやり方を主張し続ける。
なんて無駄なことにエネルギーを使っているのかと
虚しくなったそうです。

経験が長いことは良い点もありますが
問題点も出てきます。

自分のやり方に固執してしまい、
自分のやり方がベストだと思いこんでしまう。

さらには相手にそのとおりやるように求めてしまい、
やらなければ批判してしまう人も出てきます。

つまり自分にも他人にも
「柔軟性」がなくなっていくんですね。

定年を60歳から65歳へ、
そして70歳まで伸びていく会社も出てきます。

そういった中、企業が雇用を続けたいシニアは、
「柔軟性」がある人なんです。

「柔軟性」がなければ、
その人達をまとめる年下のマネージャは
心労がたたります。

その「こだわり」は価値があるのか?

「柔軟性」を持って自分と他人を見て頂きたいものです。