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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『福祉業界の人材の特徴 その③』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。
福祉業界で働く人の適正とは、
「お世話する」ことが嫌いではないこと、
他人が喜ぶことが無理なく嬉しいこと、
だと前回お伝えしました。
ただここで注意が必要なります。
「利用者依存」をしない方です。
利用者への思い入れが強すぎてブレーキが
効かなくならないか。
他のグループホームであったケースです。
Aさんはスタッフとして働いていました。
K利用者とは会話をよくしていて、仲も良い。
K利用者へ支援しながら自分の存在意義を
感じていたのでしょう。
しかしAさんが体調が優れず
病院へ入院することになり、
その後別のグループホームへ行くことになったんです。
Aさんは
「K利用者は私がサポートしてあげないとダメなんです。
彼女の一番の理解者は私なんです」
と言います。
それだけでなく、病院や他のグループホームにまで
Aさんに会いに行ってしまいました。
新しく入居されてるグループホームからは
クレームが来てしまったそうです。
「気にされるのはわかりますが、
今はこちらのホームで順応しようとされていますので…」
Aさんのお世話好きは度を超えています。
支援をしているように見えて
実はAさんの方がK利用者へ依存しています。
自分の仕事にプライドを持つことは悪くないですが、
「私が一番の理解者。私がいないとダメ」と考えるのは
謙虚さがないし、勘違いも甚だしい。
お互いに『自立』とは
全く逆の支援をしていることになりますね。