『万人が喜ぶことを諦める』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『万人が喜ぶことを諦める』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

先般、グループホームの会合がありました。
S社の久保田社長(仮名)が利用者の経済格差について
触れていました。

ご家庭が経済的に豊かな方は、
身につけているものがブランド品だったりします。
買いたいものもご両親に相談し、
揃えてもらっていて特に不自由がないそうです。

一方でご家族の支援が得られない方は
ギリギリの生活をされています。
衣類などもなかなか購入できず、
買いたいものの大半を我慢している。

久保田社長はこんなことを言われていました。
「彼らはグループホームに入るまで、
育ってきた環境が経済的にかなり差がある。
 6畳の部屋が十分な広さという人もいれば、
狭いという人もいる。
 外食ツアーで食べ放題を企画すると、
喜ぶ利用者もいれば、あんなものは食えないという
利用者もいる。

小旅行を企画した時も、初めて行くから楽しみに
する人もいれば、何度も行っていて飽きている人もいる。

 ささやかながらクリスマスプレゼントを用意したら、
喜ぶ人と喜ばない人もいる。

利用者の育ってきた環境が違うので、
同じことをしても感じ方がそれぞれ異なる」


同じ屋根の下に住むとはいっても、これまで
彼・彼女が育ってきた「当たり前」基準が異なります。
なかなか一つの物差しで
進められないのが難しい所ですね。