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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『問題を解決しないことも支援』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。
障害者に起こる問題に過剰反応する人に
出会うことがあります。
「Aさんは職場で人間関係が上手くいっていないです。
これは職場側にどうにかしてもらわないといけない」
「Bさんは就労先で他の人より作業が遅くて自信を失っている。
自信を失わないように支援をしてもらわないといけない」
「Cさんは勤務先までの通勤時間がかかって身体的疲労がある。
もっと近くで就労先を探さないといけない」
どれを聞いても、
「(できるなら)そうしたほうがいい」
というものばかり。
でも冷静に考えていると、障害を持っていない人でも
同じ問題にぶつかることはごく日常。
誰だって、人間関係に躓くこともある。
就労先でなかなかスキルが上がらないこともある。
通勤が大変というのもある。
ならば支援者がそれを解決しようとすることが
果たして是なのか…。
もちろん障害特性によって、
無視できないものがあるのことは重々承知しています。
誰しも問題が何一つない環境で
生きていけるのが安心・安全だとは思いますが、
現実はそうではない。
常に何か問題は降りかかります。
支援者が過剰に問題解決に踏み入れ、
障害をお持ちの方にとって
桃源郷=無菌状態を作ろうとすることは
長い目で見たら支援なのか。
あえて問題を“解決しない”ということも
支援の1つではないかと思います。