こんにちは。
グループホームHARUです。
知人の紹介で
『いま目の前にいる人が大切な人』
という書籍を読みました。
書籍の中には、
著者である坪崎さんのエピソードが掲載されています。
その中の一つに小学生の辻村君の話があります。
辻村君は、学校では先生たちに目をつけられていて、
服装も校則も守らない。言動も反抗的で、
何かをいうと疑われて嫌な思いをしていたそうです。
ある日、辻村君が家出をしてきて
金崎さんが話を聞いてあげました。
よくよく話を聞くと、家出の本当の理由は
「お母さんが笑顔でいることが大好き。
でも自分が家にいると泣いてばかり。
自分が家にいないほうがお母さんが笑顔になれる」
というものでした。
その後、お母さんと連絡が取れて
和解をして帰宅していくというエピソードです。
「困らせる子は困っている子」
であるという実例です。
実は大人も会社員も一緒で、
「困らせる人は困っている人」
なのかもしれません。
私はまだまだ筆者のように
様々な事情を背負った人を
受け止めることができません。
少ない情報で人を
判断してしまうこともあります。
意思決定するのが仕事ではありますが、
その人の一面だけをみて、
全体を把握できているかのような
錯覚も無意識に持ってしまいます。
人の多面性をなかなか把握できない。
そして相手の行動の裏側には
何かしら事情や本当の理由がある。
それは本人が困っていることがあるかもしれない。
上辺だけの情報で、
その人を理解しているような
錯覚をしているかもしれません。
人を把握するためには、
一面だけではなく、多面的に見る。
表層部だけはなく、深層部まで見る。
相手の話を「聴く」時に
注意をしていきたいと思います。