『雪が降っても社長の責任』

こんにちは。
グループホームHARUです。

経営コンサルタントの一倉定氏は、

「電柱が高いのも郵便ポストが赤いのも社長の責任」と言っている。

「自分が知らないところで起きた外部変化や
社員の行動も社長の責任である」と思えるくらい、
経営トップは高い次元の責任感を求めているのでしょう。

書籍『戦わない経営』の中で浜口社長は、
「雪が降っても自分の責任」と言っている。

「雪が降ったな、これでお客さんが減るな…」

雪が降れば、雪に言い訳をしていないか?

雪を言い訳にしても何も変わらない。
「雪が降っても自分の責任」と
覚悟しなければいけないということだ。

「人生で起こるすべてのことは100%自分の責任」
自分の人生としっかりと向き合わなければいけないと
言っている。

電柱だろうが、ポストだろうが、雪だろうが、
もはや何でもいいが、
そこまで経営者は「自分の責任」と捉えないといけないのか?

それは無理だと考えていた。

しかし近年はこの言葉に対する「捉え方」が変わった。

経営者は他責にしても誰からも何も言われない。

会社で問題が起きれば、
問題を起こしたA社員が悪いわけで、
自分が悪いとまでは考えない。

さらに別の問題がおきれば、
問題を起こしたB社員が悪いわけで、
自分が悪いとまでは考えない。

経営者は多くの場合、
会社の中で最も会社のことを考えている。

人生やプライベートにおいて犠牲も払っている。

常に真剣勝負をしている。
これ以上、自分が責められることは辛い。

経営者は間違いなく他責思考を
社内メンバーから指摘されにくい。

「社長!他人のせいにしないでください」
と社員から言われた社長は少ないでしょう。

自分に都合の良い言い訳をしても、
誰からも何も言わないのが経営者です。

もう一つ。
経営者の決定は、社内への影響が多い。

上記の様に問題を起こすA社員、B社員が出るならば、
なぜ問題を起こすような環境を作っているのか。

問題があると気づいていながら、
なぜこれまで改善しなかったのか。

やはりそこには経営者自身に原因のルーツがあると
考えなければ、根本的な解決策に踏み込まないだろう。

経営者ほど自責でとらえることが
難しい条件がそろっている人物は社内にはいない。

だから「雪が降るのも自分の責任」くらいに考えて、
ちょうどいいのかもしれない。