『グループホームの印象は相対的』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『グループホームの印象は相対的』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

支援員と一緒に未来の利用者さん候補が
グループホームへ見学に来られることがあります。

その時の感想が興味深いです。

「新しい建物ですね」
という人もいるし、そう思わない人もいる。

「広い部屋ですね」
という人もいるし、そう思わない人もいる。

「ルールが厳しいですね」
という人もいるし、そう思わない人もいる。

「支援が手厚いですね」
という人もいるし、そう思わない人もいる。

「駅から近いですね」
という人もいるし、そう思わない人もいる。

皆さん、同じ環境を見学しても漏らす感想は様々です。

その違いは、これまでの環境との「相対的価値」から
生まれています。

今までバスで駅まで通っていた利用者からすれば、
駅まで徒歩7分だったら近いと感じる。

自宅にいて、なにも時間の制約がなかった環境から
移ってくれば、グループホームは自由がないと感じる人もいる。

以前の部屋が4.5畳の狭い部屋だったら
6畳の部屋を見ると、広いと感じる。

今現在、どのような環境に居るかで
グループホームの印象は変わってしまうんです。

つまり「絶対的価値」ではなく「相対的価値」。

より緩い環境からグループホームへ移ると大変に感じる。
より厳しい環境からグループホームへ移れば自由に感じる。

利用者の印象を予想しておきましょう。