『利用者は本能で人を見分ける』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『利用者は本能で人を見分ける』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

ある福祉事業者社の責任者Yさんが
こんなことを言っていました。

「利用者さんから良くスタッフの評判を聞きます。
もちろんスタッフ本人には伝えませんよ(笑)

スタッフAさんは好きだけど、
スタッフBさんは苦手。

スタッフCさんは相談しやすいけど、
スタッフDさんは相談しにくい。

スタッフEさんは優しいけど
スタッフFさんは優しくない」 等など。

「その評価を聞くととドキッとするんです。

なぜならもちろん相性もあるのだけれど、
 私から見て、スタッフから見た利用者への愛情の深さが
 そのまま利用者の評価になっている。

スタッフAさんは形式的な支援をしているが、
利用者Kさんへ思いやりがあるかといえば疑問符でした。

実際の声としてKさんは、
スタッフAさんに良い思いを思っていない。

だからスタッフの心底からの思いが
利用者には実は伝わってしまっている」

伝える力が得意とは言えない利用者さん。

伝える力が得意ではない分、本能で感じ取り、
人を見分ける力が鋭いのかもしれません。

「自分を受け入れてくれているか」
「自分は愛されているか」

スタッフの言葉の裏側にある
本心を感じ取っているから、
スタッフへの好き・嫌いが
芽生えているのかもしれません。