こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。
T社での出来事です。
おじさん発言ですが、
若いスタッフの価値観の変化を感じます。
自己啓発本に、
「好きように働く」「嫌なことはしない」
「嫌いな奴とは付き合うな」
「あなたらしく働けばいい」
といった理想的な言葉が並びます。
こういった言葉に救われる人もいますが、
一方で弊害も出ている気がします。
T社で社会人3年未満の方と
面談をすることがありました。、
アドバイスもしましたが
届いていないかもしれません。
「Yリーダーとは合わないので、
一緒に働きたくない。嫌いです」
「Lリーダは威圧的な言い方をする。
極力関わらないようにしたい。顔を見たくない」
「Kさんがたまに仕事をサボっているように見える。
リーダーからKさんに注意してほしい。
Kさんとは関わりたくない」
彼・彼女らの主張は、
「自分と合う人と仕事をしたい。
自分と合わない人とは関わりたくないし、
関わらない」
というスタンスです。
「自分と合うか」という発想・姿勢のみで、
「相手に合わせるか」という発想・姿勢が乏しい。
自分と合う人間関係が職場にあれば、
自分と合う会社。
自分と合わない人間関係が職場になければ
自分と合わない会社。
「自分が合う」と感じている職場の多くは、
周りが「合わせている」ということに気づいていない。
自分と合わないからといって、
接点を遮断をしてしまうと、
対人関係の器が広がらない。
対人関係の器が小さければ、
自分に合う人の割合は地球上に何%いるのでしょう。
あの人とは合わない
→あの人が嫌い
→あの人とは付き合わない
その繰り返しで合う人がますます縮小化していく。
多様性と言われる時代に逆行していますね。
最初は“合わない”と思った人とも付き合って、
多様な免疫ができて、対人関係の器が広がって、
色んな人と仕事ができるようになっていく。
これが社会人成長のプロセスかと思います。
「合わない」「苦手」と思った人とも、
仕事だからと割り切って
「遮断しない」というスタンスで
働いてほしいものです。