運営・経営

『お客様は神様ではありません』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『お客様は神様ではありません』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

こちらは介護士の叫びです。

高齢者施設での職員の生の声でしょう。

介護業界で働いている人からすれば、
何も珍しい話ではないかと思います。

ここまでのレベルではなくても
日常的にある職員へのハラスメント。

障害者施設でも職員へのハラスメントがありますね。

ビジネスでは「お客様は神様」という言葉があります。
たしかにお客様があって、
今の私達が食べていけるというのは事実です。

しかし「神様のように思う」ことと
「奴隷になること」は全く違います。

お客様が全て正しく、
それに口ごたえをせずに、ただ従っていればいい。

「従者」であり続けるというのは、
どうも納得がいきません。

高齢者だろうが、障害害だろうが、誰であろうが
人としてどうなのか。

障害の世界も同様です。
利用者は大切な存在ですが、
利用者の奴隷や従者になることではないです。

誰かの犠牲の上になりっている運営は長続きません。

私が福祉の世界に参入した理由の一つがそれです。

「スタッフの犠牲に上に成り立っている
 障害福祉サービスは持続しない。
 それを解決したい」というもの。

スタッフも利用者もWIN➖WINになる経営を
追求していきたいと思います。

『グループホームでのイベント』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『グループホームでのイベント』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

前回はグループホームは
人件費をコントロールができなければ
利益を出すのが難しいという話でした。

利用者さんの立場で考えると
ホームであれこれイベント(非日常性)がある方が
嬉しいですよね。

私たち支援者も非日常を作り出したいという
気持ちはあります。

しかしグループホームにいる利用者さんは
所得が高くありません。

そのため日常的に利用者さんは、
とてもお金を大事に使っています。

イベントをやるにしても、
利用者さんの費用負担を最小限度に
しないといけません。

費用がかかると参加ができなくなりますから。

結局の所、
イベントの開催費用を
法人が負担にすることになります。

しかし利益が出にくい構造なので
負担費用の限界があります。

これらの条件が重なり、
あまりにも費用がかかるイベントは
開催不可となります。

極力お金がかからずに、
いかに楽しめる非日常性のイベントができるか。

知恵を出して企画するしかありません。

『グループホームは利益が出るのか?』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『グループホームは利益が出るのか?』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

他業界の経営者の方からゲスな話ですが
「グループホームは儲かりますか?」と
聞かれることがあります。

結論から言えば、
小規模でやっている限りは利益が出ません。

規模を拡大していくと
利益が出るようになります。

高齢者介護と一緒で
売上の上限はおおよそ決まっています。

利益を残すには必要のない経費を
削減しないといけません。

グループホームの経費9割近くは、
「人件費」が占めています。

ですから利益を残すには「人件費」を
最適化しなくてはなりません。

利用者さんの障害度や人数によって、
職員を最低限配置する時間が決まってきます。

ある一定以上、減らすことはできないのです。
サービスの質の低下にも繋がりますし。

都内の時給はどんどん上がっています。

欠員が出てしまい応募がなければ
広告費を出し続けることもあります。

軽度の障害の方への加算も
減算される傾向にあります。

限られた財源、この先増えることはないでしょう。

基本的に薄利ビジネス。
規模を広げて、薄利を積み上げていくことになるのです。

『グループホームへの新規参入は嘘だらけ』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『グループホームへの新規参入は嘘だらけ』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

最近は、グループホーム開設を支援するための
セミナーが開催されるようになりました。

建築業界の方が、これからの不況対策で
コンサル会社とパートナーを組んで実施しています。

グループホームを建設しましょうだったり、
2Fには住まいを、1FにB型事業所を
作りましょうだったり。

グループホームを作って
オーナーになり不労所得を得ましょうだったり。

告知の仕方は様々ですが、
どれも過剰広告です。

それを信じてしまったら大変なことになります。

私の知り合いで訪問看護事業所をやっていて、
今回障害者のグループホーム事業に参入した。

結果9ヶ月で閉所しました。

なかなかスタッフが確保できないため、
結局はオーナーが夜勤を週3回している状態。

400万人の待機者がいると言われていますが、
オープンして9ヶ月で2名しか入居者が決まらない。

利益もなかなかでないし、
本業にも影響が出てしまったとのことでした。

新規開設を勧めるセミナーは
いいことしか言いません。

マイナス情報を隠します。

マイナス情報をオープンにすると
開業に踏み切らないですから…。

実際にグループホームを開設するならば、
運営しているホームに
実態を確認したほうがいいですね。

始めたら途中でなかなか止められないのが
この事業ですから。

『地域の反対はあるか?』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『地域の反対はあるか?』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

グループホームをオープンする時に
地域の反対はなかったですか?という質問を受けます。

近隣に挨拶をしに行きましたが、
特に反対を受けたということはありません。

ただしテレビで話題になっているように
地域によっては反対活動はあります。

反対の署名がポストに入っていたという方、
住民説明会をしても何も理解が得られず
開設を断念したという方もいます。

ですから地域の許容度は、
その場所によるということになるでしょう。

ただし運営が始まってから、
地域の方からご指摘いただくことはあります。

・ゴミの出し方が悪いとき
・音が外に漏れている時

東京は特に隣の家との距離が近いので、
音には敏感にならないといけません。

パトカーや救急車を呼ぶ頻度が多いと
「あのグループホームは大丈夫だろうか」とも
思われてしまいます。

パトカーにも救急車にもお世話にならないよう、
問題なく施設運営していかないといけません。