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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『食事は利用者の楽しみの一つ』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。
グループホームの入居者さんの話を聞くと、
食事は一つの楽しみです。
ずっと一人暮らしをしていた方が
私たちのグループホームに入居したとき、
「やはり手作りの料理が食べられるって幸せですね。
毎日、スーパーの総菜ばかり食べていました」
と言われていました。
料理をすることが好きな人は別ですが、
面倒だなと感じる方は料理をしなくなる。
バランスのとれた食事ではなく
好きなもの中心の食事になる。
すると健康を崩すことに繋がります。
グループホームの食事提供は、大きく3形態くらいに分けられます。
1.メニューづくりから買い出しまで職員が行う
2.ヨシケイやタイヘイなどを使い、
決められたメニューを作る。食材は届く。
3.湯銭や冷凍などを使い、
簡単に温めて提供する
3の選択肢をとるグループホームが増えている気がします。
ご飯だけ焚けたらOKです。
メリットは調理ができなくてもよいスタッフを採用できます。
調理の時間を削減し、ほかの業務ができます。
1の選択肢を取ることのメリット。
利用者の好きなメニューを組み立てることができます。
食べられないメニューを提供しなくて済む。
一方、デメリットはメニューを考えることが
負担になってしまったり、
買い出しを職員さんに依頼しているところは、
買い出しが負担に感じてしまうことがある。
2の選択のメリット。
メニューを考えなくてもいい。
栄養士が考案したバランスの取れたメニューが提供できるし、
買い出しに行かなくて済む。
デメリットは小ロットだと頼みにくい。
利用者の食事キャンセルなどが反映しにくい。
食べ盛りの男性には少し量が物足りない。
それぞれメリットとデメリットがあります。
弊社では2と1を併用しています。
3については見送っています。
上記の「食事が楽しみの一つ」という利用者の声を
大事にしたいからです。
自分が利用者の立場なら、
湯銭や冷凍を毎日食べたくないかなと思うからです。
味噌汁ひとつとっても、
世話人によって若干味付けが変わる。
むしろ違いがあってよいかなと思っています。
正解はないですが、食事提供の形態にも
ホームの考え方が反映されています。