運営・経営

『新規参入 FC加盟の被害相談 ③』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『新規参入 FC加盟の被害相談 ③』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

前回に続き、
障害者向けグループホームのFC説明会にて
被害に合った方の話を共有します。

1 「特別な知識やスキルは必要ありません。
   素人でもできます」  

2 「物件の条件が悪くても大丈夫です。
   空き家を活用しましょう」

3 「新築であれば3ヶ月もあれば満床にできます」

こんな説明がされているそうです。


確かに資金があれば、
素人でも立ち上げはできるかと思います。

しかし運営はそうともいきません
管理者や現場スタッフに当然、
経験者は必要になるでしょう。


物件の条件そのものが悪ければ、
「駅に近い」「職場から近い」など、
何かしら利用者にメリットがないと選択されません。

グループホームも増えていますから、
利用者も数あるグループホームから
条件がベターなものを選びます。

空き家を使えばいいという発想は
安易すぎるかと思います。


新築だと部屋が綺麗なのでウケはいいでしょう。
一方で家賃が高めに設定されがちです。

ある方は、家賃のみで8~9万円の家賃設定をしていて、
見学には来ても契約までいかなかったそうです。

FC本部の担当者へ相談すると、

「障害者は障害者年金をもらっていて、
 生活保護をもらっていて、就労した賃金もある。
 だから家賃は高めでも大丈夫」

という回答だったそうです。

障害年金をもらえない人も一定数います。

生保の受給ラインは年々厳しくなっています。

就労賃金も各々全く異なるでしょう。
欠勤が増えれば所得は減ります。

ですのでこの方は、
このまま家賃を下げずに入居できる人を探すか、
家賃を自社で一部負担するか、検討されているそうです。

出だしで躓くと後々、経営を圧迫します。

『新規参入 FC加盟の被害相談 ②』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『新規参入 FC加盟の被害相談 ②』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

前回に続き、
障害者向けグループホームのFC説明会にて
被害に合った方の話を共有します。

「オーナである貴方は何もしなくてもいい。
 FC本社が細かい事務手続きを代行します」  

「安定的に収益が出るビジネスモデルです」

こんな説明がされているそうです。

グループホームは許認可制です。

ですから事業を始めるには各都道府県から
指定通知書をもらわないといけません。

東京都の窓口にFC本社職員が代行として
行くそうですが、当然ながら怪しがられます。

なぜなら直接運営する代表者が来ないわけですから。

なので運営代表者や管理者が直接、
窓口まで行かないと許可を出さない都道府県もあるそうです。

全くプロセスに関わっていなかった代表者は
詳細を把握していない。

都道府県の職員から質問を受けて
答えられず信頼を失墜します。

「お金だけを出して後は現場に丸投げ」
という不動産投資に近い感覚で開設される方がいます。

そのためグループホーム説明会の開催数が増えています。

福祉の目的を理解した上で、開設をしてほしいためです。
啓蒙活動の一貫ですね。

そんなにうまい話が世の中にあるのか…。
冷静に考えていただきたいものです。

『新規参入 FC加盟の被害相談 ①』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『新規参入 FC加盟の被害相談 ①』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

障害者グループホームのFCなどが
盛んになっているようです。

新しい新規事業を検討されていて、
FCの説明会に行って話を聞いてきたという経営者。

またはすでに加盟金を払ってしまって、
説明会の話とは食い違い、オープンができない。

どうにか回収できないかというご相談を頂きました。

私は障害福祉関連のコンサルはやっていないので、
ご相談されても何かソリューションを
提供できるわけではないのですが…。

被害にあった経営者の話を聞く限り、
FC説明会の話は虚偽が多いように感じます。

既に事業をされている方はその虚偽に気づくのですが、
他業界の方は、「そういうものか…」と思い込んでしまう。

例えば、

①世の中には○○万人の障害者がいて、
 彼・彼女らはグループホームを探している。
 需要に対して圧倒的に供給不足。

突っ込み所満載の情報です。

確かに○○万人の障害者がいることは、
統計で大まかに掴めているかもしれません。

しかし全員がグループホームを探していますか?

いつかはグループホームを検討する人もいますが、
今現時点で入居希望をしている人は
どれくらいいるでしょうか?

いつかは…という人は多いが、
今すぐ…という人は多くありません。

なのである地域では、
中度・軽度向けのグループホーム数は充足しています。
(※重度の方向けは不足していますが…)

このエリアに出されている経営者の方のお話では、
オープンしてから2年経つが
未だに定員になっていないとのこと。

定員にならないということは、
赤字の状態が続いているということです。

赤字であれば持続することは困難です。

資金に余裕がある法人ならともかく、
小規模だと厳しいでしょう。

『介入できない障害者間の人間関係トラブル』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『介入できない障害者間の人間関係トラブル』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

グループホームでの生活支援が主な対象になるため、
他範囲・他分野になると介入できないことがあります。

例えば利用者さんの職場での人間関係。

「職場のBさんから暴言を言われた」

「職場のCさんから無視された」

「職場のDさんに虐められた

などなど。

グループホームホーム職員は
職場での困ってることや愚痴の聞き役になります。

ただし上記のような職場での人間関係トラブルは
介入が難しい。

あくまでも利用者Aさんから見た情報なので、
事実かどうか定かではありません。

「これ以上まずいな」と察知をした場合は、
就労先との情報交換をしますが、
就労先の担当者も困ってしまうことがほとんどです。

「できることはやっていますが…。
これ以上、どうしたらいいでしょう?」

と八方塞がりなようです。

利用者Aさんの訴え通り、
虐めていると思われる相手Bさんに
職員が注意をすると、後々、
Aさんへの風当たりが強くなることがあります。

Bさんにとっては職員から注意をされるのが
面白くないでしょう。

あからさまな態度を取ると職員に注意されるので、
職員が見えない所でこっそりとAさんを非難したりする。

Aさんは正直に職員に相談すると、
自分への接し方が悪化するので、
それ以上、相談しなくなる。

職場である以上、
どこでも人間関係トラブルは起きます。

障害者同士でも例外ではありません。
そこは立ち入れない領域です。

話を聞くことしかできません。

グループホーム職員が介入しすぎることも
どうなんでしょう…。

誰しも向き合っていかないといけないテーマのような
気がしてなりません。

『福祉現場に起きる人間関係ストレス』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『福祉現場に起きる人間関係ストレス』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

福祉の職場で働くスタッフの
人間関係ストレスは3つに分けられるかと思います。

1 利用者とのストレス
2 他スタッフ(または上司)とのストレス
3 利用者の保護者とのストレス

1のストレスについては皆さん、
「これは仕事なんで仕方がないです」」
と割り切って対応されている方が多いように感じます。

2と3の方が精神的ダメージが大きいようです。

3において苦労されているグループホームのお話を
よくお聞きします。

利用者の方が正しく伝えられない、
保護者の方が歪曲して理解してしまう。

直接、保護者の方とお話をすれば
誤解が解けることもありますが、
少しのボタンの掛け違いも回数を重ねて、
積もっていくと、関係修復が難しくなります。

関係が狂い出すと
ちょっとしたことでも意見の衝突が
頻繁に起きるようになります。

そうなってくると、
本来は「利用者への支援」を第一に考えるべきでしょうが、
「保護者の見られ方がどうか…」が第一優先になってきます。

そうすると消極的支援に傾く。
少しでも余計なことは一切やらない、
何が事が起こりそうなことは一切触れないようにする。

これは福祉の世界だけではありません。

子供の学習塾や子供の習い事に関する事業も
同じようなことが起きています。

子供よりも子供の背景にいる親を見て、
子供への接し方が変わってしまうそうです。

「この子供を注意すると、親に曲がって伝わる。
すると本部へクレームが入る。
“うちの子が何をしたって言うんですか!”」

子供には無難に接するだけ。
まるで腫れ物のような存在になってしまう。

直接、担当者と保護者で話をし
事実を確認しあう。

伝え方も「要望」ではなく「依頼」から始めるなど、
一工夫が必要ですね。