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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『ごちゃまぜだから上手くいく PART2』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。
前回のメルマガの続きです。
2020年2月に石川県にある佛子園様を
訪問させていただきました。
「ごちゃまぜだから上手くいく」
これが雄谷理事長の考え方です。
佛子園さんが運営されている1つに
シェア金沢があります。
ここには高齢者が住んでいたり、
子供や地域の住民がいたり、
障害者や大学生が住んだり、働いたりしています。
大学生がシェア金沢に住む場合、
数万円程度に家賃が抑えられている代わりに、
数十時間のボランティア活動が
義務づけられているというユニークな制度もあります。
(※どんなボランティア活動をするかは自分で考える)
シェア金沢というエリアには
“ごちゃまぜ”が成立しているわけです。
この取組は内閣総理大臣なども視察をされていて、
全国で注目を集めています。
しかし興味深いのは、
「シェア金沢を見に来た人は、
ここは理想的な場所ですねと言うんです。
でも私はそういう人に“とんでもない”と答えます。
ごちゃまぜなんで、いろんな問題が毎日起きます。
子供がボールで遊んでいたら、高齢者住宅の窓が割れる。
当然持ち主はカンカンに子供を叱ります。
子供はまた別の場所で遊んで、今度は壁を汚すとか…。
次から次にトラブルが耐えないんです」
と雄谷理事長はおっしゃっていました。
人が集まれば毎日問題が起きる。
そして問題が起きれば、どうしようかを皆で考える。
問題解決はどこまでも続きます。
終わりがありません。
完成された理想郷なんてどこにもない。
理想郷に近づけようと努力する。
これがごく「自然なこと」だと感じます。
100%白色で塗られた世界は理想ではない。
むしろ何%か黒で汚された世界が理想なのかもしれません。