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『経営感覚を持った人材は必要?』

こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

介護事業をされているクライアントへ
「組織づくり」「人材育成」の相談にのってきました。

いろんな悩みを聞くのですが、

「経営感覚を持った人材がいない」ということが

よく出てきます。

ここでいう経営感覚とは、

「売上」と「経費」を現状を見て、

適切な行動を起こせる力という意味です。

他業界から介護業界に参入して来た会社は、
とくにそれを感じるようです。

一部の業界では、一般社員レベルでも
「売上」「粗利」を意識して行動していますから。

障害者事業も高齢者介護事業と同様。
上記のようなことを言われている方がいます。

でも私の意見としては、
それは求めすぎでは?と思います。

経営感覚を持つ人材は必要ですが、
ほんの一部いれば十分だと思っています。

現場の末端レベルまで経営数値を把握することは
かなりの上級レベル。

全員に求める必要はない。

それよりは目の前の利用者を喜ばせることを
いつも一番に考えてもらうほうが重要だと思います。

向いていないことを努力してもらうことは
修行の領域です。

適材適所と言われる通り、
得意なことをやって貢献できたほうが、
本人にとっても会社にとっても利用者にとってもいい。

無理に「経営数値」を勉強させるのは
いかがなものか…と。

個々が輝く役割と場所を
会社は用意してあげたいですね。

『万人が喜ぶことを諦める』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『万人が喜ぶことを諦める』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

先般、グループホームの会合がありました。
S社の久保田社長(仮名)が利用者の経済格差について
触れていました。

ご家庭が経済的に豊かな方は、
身につけているものがブランド品だったりします。
買いたいものもご両親に相談し、
揃えてもらっていて特に不自由がないそうです。

一方でご家族の支援が得られない方は
ギリギリの生活をされています。
衣類などもなかなか購入できず、
買いたいものの大半を我慢している。

久保田社長はこんなことを言われていました。
「彼らはグループホームに入るまで、
育ってきた環境が経済的にかなり差がある。
 6畳の部屋が十分な広さという人もいれば、
狭いという人もいる。
 外食ツアーで食べ放題を企画すると、
喜ぶ利用者もいれば、あんなものは食えないという
利用者もいる。

小旅行を企画した時も、初めて行くから楽しみに
する人もいれば、何度も行っていて飽きている人もいる。

 ささやかながらクリスマスプレゼントを用意したら、
喜ぶ人と喜ばない人もいる。

利用者の育ってきた環境が違うので、
同じことをしても感じ方がそれぞれ異なる」


同じ屋根の下に住むとはいっても、これまで
彼・彼女が育ってきた「当たり前」基準が異なります。
なかなか一つの物差しで
進められないのが難しい所ですね。

『職員のメンタルヘルスを守る』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『職員のメンタルヘルスを守る』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

『職員のメンタルヘルスを守る』というテーマで
東京成徳大学の関谷准教授のセミナーがありました。

私たち福祉の仕事は「感情労働」。
感情労働はストレスを生みやすい。

大変な仕事と言われるのは事実で、

・対人的業務の従事時間や日数が多い
・感情を隠すことが多い
・感情的不協和の頻度が多い
・疲労感が強い
・敵対感や疲労感がある
・責任が重い

上記のような特徴があるそうです。

関谷先生が提案するのが、
自分の感情を大切にすること。

具体的には
・利用者の目の前ではなく、感情を表現する
・後で感情を表現してもいい
・ガマンが正解ではない
・書き出すだけでも効果があり

などなど。

真面目な人ほど「感情的不協和」に陥るかと思います。

言いたいことを我慢し、
思ってもいないような行動を取らないといけない。

福祉職なのに利用者へ
不快な気持ちを抱いてしまう自分への罪悪感。

A社の社長は現場に行き、
スタッフの話を聞くと話が止まらないと言います。

A社の社長は大変でしょうが、
感情を表現する場としてとても大事ですね。

『一生懸命さが心を動かす』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『一生懸命さが心を動かす』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

親バカだからでしょうか。
幼稚園の子供の生活発表会を見ると、
とても感動します。

上手か上手でないかという基準ではなく、
ひたむきに一生懸命に練習してきたことが
想像できるからです。

人が懸命に努力する姿は美しい。
なにか力になってあげたいという気持ちに
自然となります。

これからグループホーム事業を始めたいという人から
相談を受けることがあります。

「サビ管を紹介して下さい」

「いい物件を紹介してください」

「スタッフ採用の方法を教えてください」

相談ではなくもはや「依頼」ですね。

全国に同業の経営者仲間がいますが、
誰に聞いても、苦労しています。

誰しも通る道なんです。

あれこれトライ&エラーを繰り返しながら、
最善の方法を模索しています。

苦労して獲得したノウハウや経験は、
一生懸命な姿が見える人にしか
教えたくないと思ってしまうんですね。

逆に身体を壊すギリギリのラインで現場に入り、
グループホームを運営している経営者がいる。

こういう人には、惜しみなく力になりたいと思います。

「教えてください」という前に、
自分に「教えてもらえる資格」があるか。

スタッフや社員ならばそこまで求めませんが、
経営者ならば、そこまで考えてもらいたいと思います。

『気づいて欲しい人に最も気づいてもらえない』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『気づいて欲しい人に最も気づいてもらえない』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、ある会社の人事部の方と話をしてて、
納得したことがあります。

人事部の方は、我々のような外部の会社へ
狙いを持って研修などを発注します。

そしてその研修をやる目的は、
参加者のAさんに変わってほしいという
裏ミッションが隠れていたりするんです。

しかし、研修を実施した後に
気づきや参加者の変化をお聞きすると、
Aさんではなく、他のBさんの方が
効果があったように見受けられます。

一番気づいてほしい、ターゲットの人物がいる。

でも肝心のその人は気づいていない
自分は“できている”と考えている節がある。

我々から見てどちらかというと
“できている”部類に入る人のほうが、
自分はできていなかったと反省し、
行動が変わるというのです。

あなたより分かってほしい人が他にいるのに…。

企画側が一番気づいてほしい人に気づいてもらえない。
心配していない人ほど、気づきが深い。

与えられている場は一緒です。

でも素直で感性がいい人ほど、ますます成長する。

素直でなく感性が鈍い人は、ますます成長が止まる。

この積み重ねで成長曲線に開きができます。

研修でのメッセージは、
自分以外の誰かに言っているではなく自分に言っている。

そのような心構えで臨んでほしいものです。