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『電気代が高騰しています』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『電気代が高騰しています』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

福祉事業を運営する母体は、
社会福祉法人、NPO法人、一般社団法人、
株式会社、など。

福祉は無償でやるべきという考え方を持っている人は、
「株式会社」が運営しているというだけで、
搾取しているのでは?と疑う人がいます。

経営数値を見ていない人は分からないですが、
本当に「儲け」を重視しているならば、
他の事業をやるでしょう。

利益率などを考えれば非常に非効率ですから。

利益以上に社会への「貢献性」があるからこそ、
継続して運営されているのだと思います。

近頃の悩みは電気代です。

近年みたことがないレベルで電気代が高騰しています。
月額1.5倍近くになっています。

そして原油・ガソリンの高騰により、
日用品や食材も少しずつ値上がりしています。

さらには東京では固定資産税が上がり、
家賃まで上がってきています。

万が一、数年後に
消費税が上がればさらに苦しくなるでしょう。

日本の大多数の人は、収入は増えないのに、
生活支出ばかりが増えていると言われています。

利用者さんも同様で収入はほぼ増えません。
昇給をしても少額です。

増えないだけでなく、もともの収入が少ないので、
これ以上の生活費の負担が困難なのです。

そうなれば運営法人が、
利用者が捻出できない費用面を
リカバリーしないといけません。

法人によって考え方が異なるので一様には言えません。

契約書に書いてある通り、
預り金で足りなければ追加で請求してもらうのが普通です。

とはいえ弊社では、突発的なことであり、
光熱費の高騰は、利用者さんの努力では
どうもならないことだと判断しました。

ただし長期的にリカバリーすることは困難ですね。

一刻も早く電気・石油・ガソリン・生活必需品の
価格の安定を望みます。

『契約条件が変わることは死活問題』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『契約条件が変わることは死活問題』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

グループホームを運営する上で、
所有物件でやっている方もいれば、
賃貸物件でやっている方もいるかと思います。

賃貸契約ですと、2年または5年で
契約更新の機会がありますね。

そのタイミングで運営者側へオーナーから
交渉事が入ることがあります。

・オーナーが自分で使いたいので、
6ヶ月後まで転居してもらえないか?

・現状の家賃を2万円あげさせてもらえないか?

オーナーさんにもそれぞれ事情があるのでしょう。

とはいえ転居を打診されても
簡単に「はい」とは言えません。

グループホーム用途で許可が出ない物件が多数ですし、
あまりにも今の住居と遠ければ、
利用者にとって生活環境が変わる。

一部スタッフも辞める人も出てくる。

就労先までの通勤時間が長くなれば、
就労先を変えることも考えなくてはならない。

賃料アップについても、
契約当初の条件で事業計画を立てています。

賃料が上がれば、
それを負担する利用者の負担金額が増える。

彼・彼女らに経済的にゆとりがあればいいのですが、
現実はそうではありません。

月3,000円~5,000円の出費が増えることは
かなりの負担です。

契約条件が変わるので、
なかなか納得もしないでしょう。

この辺りの事情を理解してくれるオーナーさんは
少ないので交渉が難航するという話を
他のグループホームでもよく聞きます。

契約条件を変えられることは、
オーナーさんにはメリットでも、
我々事業者と入居者にとっては
デメリットしかありません。

私個人の案件だったらオーナーの提示条件に
のんでしまうことはありますが、
入居者や託されたご家族のことを思うと、
簡単にはのめないですね。

福祉の事情を理解してくれて
不動産業者との折衝をする専門家(弁護士等)が
行政から派遣されたら助かるのですが…。

『小石・大石論』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『小石・大石論』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

『小石・大石論』

聞いたことはないと思います。
私が勝手に名付けました。

これは簡単に言うと、

支援者から見ると「小石=大した事ではない」に見えることが
利用者から見ると「大石=重大なこと」に見えることがある。

その逆もしかり。

支援者から見ると「大石=重大なこと」に見えることが、
利用者から見ると「小石=大した事ではない」に見えること。

障害を持っている一部利用者と話をしていると、
上記のように、捉え方にギャップがあることがしばしばあります。

例えば不安から来るのか、
「もし○○の場合、どうすればいいですか?」
という質問。

もし○○の場合というケースが確率的に1/100分程度であったり、
5年に1回程度起こることだったり。

そこが引っかかって、選択・判断が止まってしまう。

何かしらの答えがあったほうが安心したりします。

または起きてみないと答えようがないこともあります。

「新しい利用者で○○な人が入居したら、どうすればいいですか?」
「新しい職員さんで○○な人が入ってきたら、どうすればいいですか?」

また新しい利用者さんも、職員さんも入ってきていないので、
答えようがありません。

現実に起きていないことで、もしもの仮定の話です。

下手に回答せず、その日が来たら丁寧に説明すると約束し、
回答時期を延期することもあります。

グループホームではリビングで座る場所を決めるケースもありますが、
それは座る場所に拘りを持つ方がいるからでしょう。

これらは支援者から見れば小さなこと、
利用者から見れば大きなことです。

利用者から見て小さなこと。
でも支援者から見れば大きなこと。

例えば月曜日朝の欠勤の連絡。

「○○が痛いので会社を今週一杯、休みます」

一般就労している方は会社との雇用契約で成り立っています。
自分の自由・意見が100%尊重されるわけではありません。

会社から“自己中”という烙印を押されたら、
本人も働きにくくなります。

「○○が痛いんですね。
 今日病院にいって、ひとまず今日1日休ませてもらいましょう。
 明日以降もお休みするかは、体調をみて明日連絡をしましょう」

と欠勤の連絡の仕方を微修正したりします。

痛みの様子を見ると、おそらく軽傷。
その状態で、あらかじめ纏めた休みを申請するのは、
心証が良くありません。

会社と交わした契約書を紛失したり、
会社から支給された給与明細書を捨ててしまったり。

これらは後々困りますね。
決して小さなこと(=大したことない)ではありません。

小石なのか大石なのか。
時に認識が合わせる必要がありますね。

『介護職員の退職理由』

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『介護職員の退職理由』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

求人情報サイトを運営するビズヒッツの調査結果が
掲載されていました。

介護職から転職した経験のある191人を対象に
「介護職から異職種への転職理由に関する意識調査」を
実施したそうです。

1位は「体調・体力面の不安」

コメントとしては、
・一日の勤務が終わるとクタクタになり、
『身体的にこのままではもたない』と思った。

年齢・性別に関係なく「腰痛」を理由に挙げた人が多く、
夜勤がある施設で勤務していた人からは「夜勤が体力的にきつかった」と。

2位は「収入アップのため」

コメントとしては、
・仕事量と賃金が見合わないと思ったため
・一番の理由は賃金の安さ
このまま介護職を続けていては、子どもを大学まで行かせてやれない』と思った
・先輩から『何年働いていても昇給はほぼない』と聞いて長く勤めたいと思えなくなった

3位は「労働時間への不満」

コメントとしては、
・夜勤が多くて疲れるから
・結婚して夫の休日に合わせるため、夜勤がない土日祝休みの職種に転職した
・交代勤務がつらかったから

上位3位を見てびっくりするような内容はなく、
どれも納得する内容ですね。

上記はどこの介護従事者にも共通する内容です。

あとは会社の工夫・努力で多少の不満の軽減はできるでしょう。
一部の福祉事業者では、離職率を数パーセントで抑えていますので。

福祉事業は報酬の上限額も、
最低限配置するべき人材の基準も決まっている。

一般的な業界のように利益を生むために、
「売上最大」と「経費最小」という公式が成り立たない。

経費の中でも大半を占めるのが人件費。

「人件費=働くヒト・働く時間」を抑えすぎてしまえば、
利用者にも迷惑がかかかるし、上記のアンケートの様に
一部のスタッフへ体力的な負荷が生じます。

ですので介護職員の待遇面を
国からバックアップすることは大賛成です。

そしてIOTがさらに進み、
価値を生まない一部の仕事の効率化が
さらに進んでいくことを願います。

『グループホームが破壊される PART5』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『グループホームが破壊される PART5』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

下記のとおり署名が提出されました。
https://www.change.org/p/%E5%8E%9A%E7%94%9F%E5%8A%B4%E5%83%8D%E5%A4%A7%E8%87%A3-%E5%BE%8C%E8%97%A4%E8%8C%82%E4%B9%8B-%E9%9A%9C%E5%AE%B3%E8%80%85%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AE%E5%A4%A7%E5%86%8D%E7%B7%A8%E3%81%AB%E5%8F%8D%E5%AF%BE-%E3%82%B0%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0%E3%81%AF-%E8%A8%93%E7%B7%B4%E3%81%AE%E5%A0%B4-%E3%81%A7%E3%81%AF%E3%81%AA%E3%81%8F-%E7%94%9F%E6%B4%BB%E3%81%AE%E5%A0%B4-%E3%81%A7%E3%81%99-5468fe0e-3020-4538-8fea-489b8d3fdbfd/u/29884709?cs_tk=AhYlljP8TcGeNppeqGEAAXicyyvNyQEABF8BvMng9Oo-z5Ys5P7YKKlzhXw%3D&utm_campaign=a94c06b995c141a78809539fc0056c29&utm_content=initial_v0_5_0&utm_medium=email&utm_source=petition_update&utm_term=cs

利用者と現場の声が正しく伝わり、
検討外れな制度変更にならないことを祈るばかりです。

なぜ軽度な利用者は一人暮らしへという展開に
なったのでしょうか?

地域社会に溶け込むとかなんとか言われていますが、
どちらかといえば建て前。

本音は厚生労働省の財政面での改善ではないでしょうか。

障害者が増え続けている。
それに応じてグループホームも増え続ける。
税金で成り立っているため、
このまま増額の一途を辿ってよいのかと。

それならば限られた予算を重度の方へ分配する。
近年、障害が軽度の方には報酬単価が下がっているのも
上記の理由。

軽度の報酬単価を減らすだけでは賄えないので、
軽度の方はグループホームを出て、
一人暮らしをしてくださいと。

当然ながら力関係で言えば、
財務省>厚生労働省です。

一部の政治家よりも財務省は力を持っている。

財務省が力を持っている限り、

「そんなに予算を出せませんよ。税金ですから。
もっと税率を上げてくれたら可能ですけど」

と言われて終わりです。

国債が発行されれば、

「借金が○○円になった。
あなたの子供の代にまで借金を背負わせるのか?
インフレになるかもしれない」

とよく言われる。

テレビに出てくる解説者もそのように話して、
お金を刷ることを否定的に伝える。

実際はこれだけ国債が
発行されてもインフレにならない。

先進国の中では所得は増えておらず、
むしろ下がっている。
国民全体が貧しくなっている珍しい国になってきました。

会社経営もそうですがお金を握っている人が
どうしても権力を持ってしまいます。

お金を動かせる人が節約志向になるか、
投資思考になるか。

日本経済もカギを握るのは財務省。
医療・福祉も同様に財務省です。

今回のグループホームの新制度案の源流をたどると
財務省が原因ではないでしょうか。

過去の既成概念から脱却し、
未来を見据えた投資思考を持ってほしいです。