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『就職時に障害を隠すか?オープンにするか?』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『就職時に障害を隠すか?オープンにするか?』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

一般就労する際、
障害のことを企業側にオープンするか、
クローズにするかの選択があるでしょう。

障害者雇用枠で応募する際は、
当然オープンになるかと思います。

オープンにした方が
障害特性を理解してもらうことが前提なので
働きやすさはあるでしょう。

定着率が高いとも言われています。

オープンにしないことで

「なんでこのくらいのことができない?」

と言われる事が増えるでしょう。

「やる気の問題」「能力の問題」と
上司や会社から見られてしまうかもしれません。

ただしクローズの方が業務内容にもよりますが
賃金が高い傾向があります。

どちらを選択するかは本人次第。

精神障害手帳を所持しているが、
クローズで就職している方も一定数います。

ある会社では
「処遇を変えることをしない」という約束で
社内で障害者手帳の所持率をアンケートでとった所、
0.5%程度いたとのことでした。

会社側はオープンにしてもらいたいでしょうが
必ずしも義務づけられているわけではありません。

『発達障害の診断が下る境界線』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『発達障害の診断が下る境界線』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

大人の発達障害は、
テレビや雑誌の特集などによって認知度が
だいぶ高まりました。

一方で

「空気を読めない」「妙なこだわりがある」
「コミュニケーションが取れない」

それだけで発達障害ではないか?
と冗談半分で言う人も出てきました。

身近な障害になってきましたが、
定義や意味の曖昧さが残ります。

実際にクリニック等へ悩んだ人が診察を受けにいくと、

「発達障害の傾向はあるが診断はおりない」

ということが起こります。

「Aの医師からは発達障害ではないと診断されたが、
他の医師に見てもらったら発達障害という診断がおりた」

というケースもあります。

発達障害は「ここからが障害」という
明確な線引がないため、
医師によって診断結果が異なってしまうそうです。

そのため微妙な範囲だと
「傾向がある」にとどまるようです。

どうしても医師の診断がほしい方は、
クリニックを複数訪問する方もいると聞きました。

診断はおりないけれど、
発達障害の傾向を持っている方は、
世の中に多数いることになりますね。

『グループホームへ入る前に必要な習慣』

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『グループホームへ入る前に必要な習慣』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

前回は、
グループホームに入り前に何ができたらいいか。

掃除でも洗濯でもなく、
「ありがとう」と「ごめんなさい」が
言えることだと書きました。

さらに一つ付け加えれば、
「早寝早起きの習慣」です。

早く寝れば早く起きます。
遅く寝れば遅く起きます。

一定の睡眠が誰しも必要です。

一番まずいのは昼夜逆転すること。

朝が起きれない。
すると仕事に行かない。
仕事を休むと休むことが癖になる。
さらに出勤するのが面倒になる。

という流れです。

夜更かしをすることは個人の自由ではありますが、
翌日に仕事があるならば、
就寝を促すことは支援者側として必要です。

今この瞬間が楽しいことを選択するのではなく、
仕事も生活も安定させ、
この先も持続的に楽しくなるように導くのが
私達の役割だと思います。

『グループホームへ入る前に自宅で教えること』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『グループホームへ入る前に自宅で教えること』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、障害児を持つご両親たちが
グループホームへ見学に来られました。

その時に質問されたことがあります。

「グループホームに入る前に
自宅でも洗濯や掃除などをやらせた方が
いいのでしょうか?

HARUさんに居る方は皆さん、そういったことも
自分でされているので、自宅で訓練させないと
ダメかなと思いまして…」

確かに生活する上で自分の身辺のことが
できるようになることは大切だと思いますが、
一番ではないと思います。

それより大事なことは、

「ありがとう」と「ごめんなさい」が
素直に言えること。

なんだそんなことか!と言われそうですが、
グループホームは共同生活なので、
他の利用者と上手くやっていかないといけません。

さらにはスタッフとも
上手くやっていかないといけません。
(※もちろんスタッフは利用者に極力合わせています)

洗濯が1人でできることより、
他の利用者やスタッフに「ありがとう」が
言えることの方が遥かに大事だと思います。

洗濯や掃除はグループホームに入れば
やらざるを得ないので時間はかかりますが
できるようになるでしょう。

人間だれしも感情に波があります。

気分が落ちている時には、
「ありがとう」が言えない。

自分に非がある時でも
「ごめんなさい」が言えない。

言える人は交友関係を築くのが上手ですが、
言えない人は交友関係を築くことが
苦手な傾向があるように思います。

『大山会長から学んだ4つの幸せ』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『大山会長から学んだ4つの幸せ』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

本日は残念なお話です。

日本理化学工業の大山泰弘会長が亡くなられました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO42558840W9A310C1CC0000/

粉の出ない「ダストレスチョーク」で
チョークのトップシェアを誇り、
障がい者雇用率も70%として注目されていました。

大山会長には講演ゲストとして過去ご登壇いただきました。

約10年前に川崎の工場に見学もさせていただきました。

工場の運用を工夫しさえすれば、
障害者雇用率が高くても、
これだけ良品質のものが作れるのかと驚きました。

そして

「人に愛されること、
 人に誉められること、
 人の役にたつこと、
 人から必要とされること、

 人間の究極の幸せはこの4つです。

 働くことによって愛以外の三つの幸せは得られるのです。

 その愛も一生懸命働くことによって得られるものだと思う」

という大山会長の言葉に感銘を受けました。

社員がイキイキと働いている会社とは、
言い換えればこの4つの幸せが満たされている状態では
ないかと思います。

クライアント先でもそのような会社を作りたいし、
自社でもそのような会社に近づきたいと思っています。

この意志を持ち続けることを
亡き大山会長と約束したいと思います。