その他

『謝罪が口癖になるご両親』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『謝罪が口癖になるご両親』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

利用者のご両親とは契約時にはもちろんお会いしますが、
その後もこまめに連絡を取り合ったりします。

いろいろなご両親がいらっしゃいますが、
真面目なご両親ほど、よく謝られるんです。

「娘の〇〇はスタッフの皆さんへ
ご迷惑をかけていませんか?」

「息子の〇〇はホームのルールを守っていますか?
ご迷惑をかけていませんか?」

「娘の〇〇はわがままや失礼なことを言っていませんか?」

「息子の〇〇は他の利用者へ失礼なことをしていませんか?」

などなど。

過去、様々な環境で大なり小なり問題があったのでしょう。
心配されることは続きます。

「ご迷惑をかけていませんか?」

謝罪の言葉が口癖になっているようでした。

ホームやご利用者本人からご連絡がいくと、
何かあったのでは?と心配されています。

そんなご両親に少しでも安心していただける環境を
作りたいと思います。

『偏向情報が障害のイメージを悪くする』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『偏向情報が障害のイメージを悪くする』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先月に川崎市の方で
非常に悲惨な事故が起きました。

加害者はひきこもりで、
ご両親との関係も上手くいっていなかったと
放送されていました。

こういった突発事件の加害者が
どんな方だったかを調べることは仕方がないと思います。

ただ受け手は、綺麗に情報を整理して
受け取れません。

短絡的にイメージで情報を処理します。

事故を起こした人物が、
精神的に良心の識別が失われていたとなると、
=精神障害者と捉える方もいます。

この方は果たして障害手帳を
お持ちなのでしょうか?

今回の事件で、
「ひきこもり=精神障害=危険」と
インプットされた方もいるかもしれません。

事件・事故が起きる=精神障害者と紐付けないで
ほしいですね。

こういった何の脈絡もないことが
一般の方へ勝手に混在されて、
障害を持つ方へのイメージが変わりません。

情報発信側は偏向性に注意して頂きたいですし、
受け手も情報の識別をしてもらいたいです。

『子育てロス(=空の巣症候群)に陥る母親』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『子育てロス(=空の巣症候群)に陥る母親』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、テレビを見ていたら
「子育てロス」の特集をやっていました。

子供がある程度自立をしていき、
自分の手を離れていくときの
心理的なショックのことを指します。

意外にも「子育てロス」を感じるタイミングは、
小学校入学時、中学校入学時、
高校入学時、大学入学時…、
母親によってばらばらでした。

ただ子育てが「生きがい?」だった母親(+父親)から
すれば、ぽっかり心に穴が空いてしまうのでしょう。

似たような意味で
「空の巣症候群」というものがあります。

子育てが一段落したときに陥る
母親の燃え尽き症候群とも定義しています。

障害者のご両親でも、
子供の自立を希望していながら、
「子育てロス」になることを
本能的に避けようとする方もいるでしょう。

障害を持っているため、
それなりに両親の支援が必要なことは
理解できます。

ただ子供の年齢が40歳、50歳になっても、
10歳で時が止まっているのでは?
と思うこともあります。

本当に10歳の子供を支援するような関わり方で、
このまま接していてよいのか…。

本人と両親で一緒にグループホームに
見学に来られても、母親が主導権の握り、
何でも手をだそうしてしてしまう場面を見ます。

でも「自立をしてもらいたい」とは
母親は口でも言っています。

矛盾を感じますね。

偉そうに言うな!と怒られそうですが、
子供が自立するには、親が先に子離れをする。

両親は「子育てロス」になったとしても、
陰で見守って、最後まで手を出さない。

子育ての最終的なゴールは自立・自律。

自分がいなくなっても逞しく
生きていけるようにする。

それを見失わないようにしたいですね。

『嫌われると利用者が紹介されないことも…』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『嫌われると利用者が紹介されないことも…』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日お会いしたグループホーム経営者Bさんから
驚くべき実話を聞きました。

Bさんは新たにグループホームを増設したのですが
4ヶ月間全く利用者が来なかったそうです。

それまでのグループホームは割と順調にお問い合わせが
あって、半年くらいで満床になったそうです。

でも今回は4ヶ月経っても、問合せさえもこない。

これは「おかしい」と思ったそうです。

様々な所に営業をかけて、
5ヶ月目くらいになり、ようやく1人目の利用者が
決まったそうです。

その利用者に聞いてみたそうです。

「うちのグループホームをどうして選んでくれたの?」

するとその利用者は包み隠さず話してくれました。

「最初は障害福祉課のTさんが”ここのホームはオススメしない。
 あなたにはここのホームは合わないから止めたほうがいい”
 と言っていました。でも写真を見て綺麗だったので、
 一度来てみたいと思いました。
 実際に来て気に入りました」

Bさんは、さすがに頭に来たようです。

Tさんとは書類の行き違いの件で、
過去に一度、軽い口論になったことがあるそうです。

その口論が災いしてか、
このグループホームを一切勧めない。
勧めないどころか、利用者に忠告までしていました。

こういう公的な方からの意見を客観的には聞けず、
多くの利用者は信じてしまいます。

この話を聞いて、Bさんは
Tさんの上司に直接現状を伝えたそうです。

それからは見学者が来るようになったそうです。

ということは…。
やっぱりTさんが防波堤になっていた可能性が高い。

許可を出す側は、いつの間にか
自分が偉くなったような錯覚をします。

注意されるとふてくされて、
感情で仕事をしてしまう人もいる。

自分の好き嫌いを超えて、
利用者にとって最善かどうかで
仕事をしていただきたいものです。

『私の近所にはグループホームを作るな』

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『私の近所にはグループホームを作るな』
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

グループホームを開設にする辺り、
障害の一つは不動産を見つけること。

理解が進まないのでなかなか貸してくれません。

そしてもう一つが周辺地域の理解です。

新規オープンする際、東京都の居住支援担当に
申請書を出します。

その時に

「地域住民へ説明をしたか?」
「地域住民の理解は得られたか?」

と毎回、聞かれます。

よくよく考えてみると、
事業をやるのに地域の方へ許可をもらう。

これって他ビジネスをしている人からすれば
違和感しかありません。

昔からそこに住んでいる人が偉いのでしょうか…。

一人でも「ダメ!」と言ったら
開設できないのでしょうか…。

私の知り合いの事例です。
グループホームのオープンするに当たり、
内装をある業者に依頼しました。

するとこの業者の出入りに地域住民が文句を言って、
車を止めさせなかったり、文句を毎回言って
嫌がらせを受けたそうです。

別の方の事例です。
開設後に隣近所からクレームが来ました。

「あなたの所に住んでいる利用者さん。
声が大きいわよ。もっと静かにしないと迷惑よ」

でも

「あなたの家で買っている犬は
早朝からワンワン吠える。
夜中に子供の泣き声もたびたびある。
息子さんの部屋からは音楽の音が漏れて聞こえてくる。
迷惑をかけているのはお互い様では?」

と思ったそうです。

でもなぜかグループホームの方がいつも加害者です。

同じような騒音を出していても、
グループホームの方が常に責任問題になります。

納得していなくても事を大きくしないために
「すみません」と謝るしかない。

「グループホーム=地域に迷惑をかける存在」

という考え方を顧みていただきたいものです。