『食い違う 両者の言い分』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『食い違う 両者の言い分』
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こんにちは。
グループホームHARUです。

グループホームの責任者をしていると、
世話人からも利用者からも相談を受けます。

利用者Aからは、
世話人Yへの愚痴や不満を聴ききます。

世話人Yの仕事ぶりが他の世話人と比べると
ここができていない!あそこができていない!と。

世話人Yからは、
利用者Aの態度や振る舞いに関して
悩んでいることを相談されます。

声をかけても、返事をしてくれない。
食事や入浴の声かけをすると嫌な顔をされる。
関りを最小限にした方がいいのか…。

両者にはそれぞれの言い分があります。

その現場を直接見ていれば、
実態が掴めるのですが、
なかなかその場面に出くわしません。

こういった問題は、
なかなか綺麗に解決することはありません。

注意しなければいけないことは、
片方の意見のみを聞いて、
それが事実だと鵜呑みしてしまうこと。

両者の意見を聞くことも大事ですし、
当事者以外の声にも耳を傾けることが必要です。

人は誰しもバイアスを持っています。
そしてバイアスをかけて物事を認知します。

ですからどうしても
誰しも主観的な意見になってしまいます。

主観的な意見に対して、
「それは間違っている」と言っても、
なかなか受け入れてくれないでしょう。

様々な観点の意見を聞きながら、
自分なりの仮説をもって、
事実を把握していきます。

「早く解決してほしい」と焦る利用者や世話人には
幅広く意見を聞くというプロセスは
じれったいと受け止められてしまうこともあります。