『誰しも自分に甘く、他人に厳しい』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『誰しも自分に甘く、他人に厳しい』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

私達が想像している以上に、
利用者さんは世話人の仕事ぶりを
よく見ていたりします。

「世話人Aさんは、
ハンバークを焦がしたことがある。
しかも味が薄い」

「世話人Bさんは、トイレ掃除が雑。
他のスタッフに比べると
掃除が行き届いていない」

「世話人Cさんは週明け出勤日には
機嫌が悪い時がある。
キツイ言い方はしないが顔が不機嫌そう」

「世話人Dさんは忘れ物が多い。
ホームに私物を忘れることが数回あった」

「世話人Eさんは調理が遅い。
いつも提供時間ギリギリになっている」

利用者さんの話をきくと、
世話人の仕事ぶりについて、
いろいろな見方が出てきます。

スタッフ(世話人)は
お金をもらって働いている以上、
プロとして仕事をしないといけない。

“○○がルール”と
把握している利用者さんからすれば、
“できていない”一面をよく見つけて、覚えています。

それって1年前の出来事だよな…ということも。

世話人のミスを忘れないんですよね。

だから世話人は気を抜けない。

あの人は仕事ができないというレッテルを
貼られてしまいますから。

世話人には当然プロとしての仕事を求めます。

一方で利用者さんには、
「誰でもミスをすることがある」と
寛容さを持ってほしいと伝えています。

ミスをしない人はいません。

たった1回のミスをずっと覚えて、
世話人にそれを嫌味のように言うことは、
相手は気持ちが良くない。

「あなたもミスをすることはあるよね?」

と理解をしてもらわないといけない。

そういうことに気づけないと、
職場でも同じように、
「〇〇さんがミスをした」と言ってしまいます。

そして職場の中で人間関係トラブルに
発展することもあります。

誰しも“自分に甘く、他人に厳しく”なりがちです。

ミスは望ましくないことですが、
“お互い様の精神”を持っていただけたらと思います。