採用・育成

『福祉業界の人材の特徴 その④』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『福祉業界の人材の特徴 その④』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

「お世話する」ことを超えて
他者依存する資質は好ましくないと
前回お伝えしました。

福祉業界で男性と女性を比較すると
男性で優秀な人材を探すことの方が難しいと感じます。

理由はよく分かりません。
同業の経営者の方も同じようなことを言っています。

他業界と比較すると

“優しい”男性、

が集まる傾向にあるかと。

この“優しい”が曲者です。

周りに何も害がないという意味で“優しさ”はあるのですが
“強さ”があるか…。

男性が少ない職場ですし、
女性の働き方を考えると、
男性を役職に置きたい上層部の考えは分かります。

しかし以前も書いたように
管理職になると様々な環境へ適応する“強さ”が
必要なので、全員ができるわけではない。

「男性だからもっと強さを発揮してほしい」
と思うことはナンセンスです。

男性スタッフに過剰な期待をしてしまい、
過剰な責任を背負わせないようにしないといけません。

『福祉業界の人材の特徴 その③』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『福祉業界の人材の特徴 その③』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

福祉業界で働く人の適正とは、
「お世話する」ことが嫌いではないこと、
他人が喜ぶことが無理なく嬉しいこと、
だと前回お伝えしました。

ただここで注意が必要なります。
「利用者依存」をしない方です。

利用者への思い入れが強すぎてブレーキが
効かなくならないか。

他のグループホームであったケースです。

Aさんはスタッフとして働いていました。

K利用者とは会話をよくしていて、仲も良い。
K利用者へ支援しながら自分の存在意義を
感じていたのでしょう。

しかしAさんが体調が優れず
病院へ入院することになり、
その後別のグループホームへ行くことになったんです。

Aさんは

「K利用者は私がサポートしてあげないとダメなんです。
 彼女の一番の理解者は私なんです」

と言います。

それだけでなく、病院や他のグループホームにまで
Aさんに会いに行ってしまいました。

新しく入居されてるグループホームからは
クレームが来てしまったそうです。

「気にされるのはわかりますが、
今はこちらのホームで順応しようとされていますので…」

Aさんのお世話好きは度を超えています。

支援をしているように見えて
実はAさんの方がK利用者へ依存しています。

自分の仕事にプライドを持つことは悪くないですが、

「私が一番の理解者。私がいないとダメ」と考えるのは
謙虚さがないし、勘違いも甚だしい。

お互いに『自立』とは
全く逆の支援をしていることになりますね。

『福祉業界の人材の特徴 その②』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『福祉業界の人材の特徴 その②』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

福祉業界は資格を持っていると
待遇が大きく変わりますね。

でも資格を持っているからといって
優秀かといえば別の話です。

あくまでも試験に合格だけしたということ。

福祉をやっていきたいというよりも
待遇がよくなるし、
勉強がやや得意だから取得したという人もかなりいます。

資格取得制度にしても、
「マインド」はなかなか備わってきませんね。

こういう人って一緒に働いてみると
「心がないな…」と感じることもあります。

福祉業界に向いている人って、
どういった人なんでしょうか?

基本的に
「お世話する」ことが嫌いではない人。
他人が喜ぶことが無理なく嬉しい人。

世間一般で見たら

「そこまで支援できない」
「そこまでお世話できない」
「自分のことを優先したい」

と見られる。

それは備わっている資質が
福祉に向いているということ。

資質が備わっていれば
育成や環境によって引き出されますが、
もともとない人は、難しいですね。

『福祉業界の人材の特徴 その①』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『福祉業界の人材の特徴 その①』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

私は仕事柄、様々な業界の人材を見ています。

その業界に集まりやすい人材も
何となく分かってきました。

知り合いのAさんがこんなことを言っていました。

福祉の業界って、いい人とまずい人の差が大きい。
いい人はマインドから福祉向きだし、
利用者からもスタッフからも好かれる。

でもまずい人もかなり多い。
この人、どの業界から来たんだろう…という人。
どこにも行けないから福祉に来たんじゃないかと
思える人も…。」

私もAさんの見方に同調します。

すごく優秀な人材とヤバイ人材との開きが
非常にあります。

ヤバイ人は福祉業界内を転々としているんですね。
たぶん他の業界に行っても通用しないような人です。

人不足だからといってこの人達を採用すると
あとあと痛い目をみる。

必ずといっていいほど問題を起こしますから。

『現場スタッフと管理者は人種が違う』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『現場スタッフと管理者は人種が違う』
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こんにちは。
大田区で障害者向けグループホームを運営する松本です。

高齢者でも、障害者でも
事業所運営には管理者がキモになってきます。

それは誰しも理解しているはずです。

しかし
現場スタッフと管理者は役割が大きく違います。

管理者になれば、スタッフの育成や管理だけでなく、
利用者の家族や関係機関とのやりとりでも
フロントに立ちます。

精神的強さも求められます。

現場スタッフとして優秀な方を
管理者に昇格させていくことが王道かと思いますが、
これが失敗です。

現場スタッフが適任の方は、
管理者をやらせないほうがいい。

私は他の会社の人事も関わったりしますが、
管理者にして潰れてしまったスタッフを
たくさん見てきました。

当然、最終的には退職になります。

ポストが空いたらから無理やり昇格させて
任せてしまったケースも見ます。

管理者ができる人と現場スタッフが向いている人は、
そもそも人種が違うと考えないといけません。

「任せてみないと分からない」

という考えもありますが、
私から見れば

「任せなくても分かるでしょう」

ということも。

無理矢理にでもポストに置かないといけない時は、
問題が起きることを覚悟して
万が一の準備をしておくことでしょう。