採用・育成

『スタッフが離職する原因 その3』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『スタッフが離職する原因 その3』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

他の業界でも当てはまりますが、
福祉業界で離職の原因は大きく3つに集約されるという
記事を見ました。

1 労働環境(給与・休日・勤務体制など)

2 人間関係

3 やりがい

本日は3について考えてみたいと思います。

やりがいのツボは、人により異なります。

サービス業でありながら、
「自分は人と接するのが好きではない」
という人がいます。

高齢者介護なのに、
「自分は高齢者が好きではない」
という人もいました。

タクシードライバーなのに
「私は運転が嫌いです」
という人もいました。

これらの人はそもそも、
働く環境の選択を間違えています。

選択が間違っていれば、
やりがいを感じられることはないでしょう。

やりがいと直結しない人もなかにはいますが、
「ありがとう」と言われることは
誰にとっても嬉しいもの。

上司であるならば、
部下が関係者から「ありがとう」と言われるように
プロデュースすることが必要です。

やがて自分の力のみで
「ありがとう」と言われる仕事が
できるようになれば理想ですね。

管理者クラスであれば、
「自分で考えて、自分で行動して、
 自分で結果の責任を取ること」
ということもやりがいに繋がります。

指示をされ、指示通りに動くのではなく、
自分で考えたほうが楽しいと感じる人がいます。

こういう人は主体的に行動できる環境を
作ってあげることですね。

やりがいのツボを見つけましょう。

『スタッフが離職する原因 その2』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『スタッフが離職する原因 その2』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

他の業界でも当てはまりますが、
福祉業界で離職の原因は大きく3つに集約されるという
記事を見ました。

1 労働環境(給与・休日・勤務体制など)

2 人間関係

3 やりがい

本日は2について考えてみたいと思います。

福祉業界に関わらず、どこの業界でも
人間関係が理由でスタッフの離職がおきます。

福祉でよく聞く声は以下のとおりです。

・直接、顔を合わない間柄で
引き継ぎノートなどのツールのため、
言い回しのスキルが求められる。

・たくさんの利用者を見ている環境だと
心に余裕がなく、相手に配慮した言い回しまで
気が回らない。

・もともと性格的に言い回しに気をつけないで
生きてきて、相手を不快にさせてしまう。
自分はどのように思われても気にしないという。

・自分のやり方に固執してしまい、
違うやり方の相手を見ると注意してしまう。

・自分は一生懸命にやっているけど、
周りが手を抜いていると思い、注意が過度になる。

・周りのスタッフのスキルが低いと認識し、
早急なスキルアップを求めて圧力をかけてしまう。

・上司や先輩がパワハラ口調。
怯えて仕事をしているのがしんどくなる。

私は日本全国の「いい会社」と呼ばれる企業を
見てきていますが、人間関係100%という会社はありません。

ウマの合う、合わないはどこにでもあります。

それでも違いを認めて、相手を尊重して
仲間として迎え、接することができるか。

違いに寛容になる。
それが人間としての幅ですね。

『スタッフが離職する原因 その1』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『スタッフが離職する原因 その1』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

他の業界でも当てはまりますが、
福祉業界で離職の原因は大きく3つに集約されるという
記事を見ました。

1 労働環境(給与・休日・勤務体制など)

2 人間関係

3 やりがい

本日は1について考えてみたいと思います。

福祉の業界を勉強している人ならば、
福祉の世界で高収入を取ることはできないと
理解しているはずです。

売上の上限が決まっている事業ですので、
それに伴い利益も頭打ちします。

ですから福祉業界内で、
まずは業界標準以上の給与を出せるか。

知恵を絞り出すのは経営者の仕事でしょう。

シフトで動いている施設が多いですが、
休日数はトータルとして殆ど変わりません。

希望する日に取れたり、連休を取れたり、
有休を取りやすくする配慮は必要です。

これらはスタッフへ「自主的にやってください!」
では改善されません。

役職者以上が推奨していかなければ
何も変わらないでしょう。

「有休が取りづらい」という雰囲気が
残っている職場では特に。

人不足から連続夜勤や、〇〇時間連続勤務、
休日対応などという話も聞きます。

緊急時がありますので
1年間ゼロにはできないかもしれませんが、
体制次第では最小化することはできます。

1の問題については、
上位職の方がリーダーシップを
発揮していかないと改善されないものが多い。

優しいスタッフほど、
何も文句を言わずに穴埋めをしてくれています。

その優しさに甘え続けていないか。

甘えるのではなく改善するのはリーダーの役割です。

『美しい会社の辞め方』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『美しい会社の辞め方』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

クライアント先の新入社員研修の中で、
「会社の辞め方」について話をすることがあります。

いきなり新入社員研修で、
「辞め方」を講義するというのは、
不謹慎だと思う人もいるでしょう。

新入社員で入社した会社へ定年65歳まで勤め上げる人は
何%いるでしょうか?

ほとんどの場合、様々な事情で
一つの会社で最後まで勤め上げることは稀です。

ですから誰しも「退職」という機会を経験するのです。

問題は退職の仕方です。

退職は止めないけれど、
美しい辞め方をしてほしいと思います。

美しくない辞め方の具体例です。

・急に翌日から音信不通で出社しなくなる

・あることないことSNSで会社の不満をぶちまける

・弁護士をチラつかせ会社を訴えて脅し、
 金銭的な譲歩を引き出そうとする

・後任や引き継ぎを一切配慮しないで、
 辞めたい日に辞める

・退職代行会社を入れて、本人と話ができない

もちろん会社側に原因がある場合もあるので、
一概には言えません。

ちなみに私は会社を辞めるときに
半年前に上司へ伝えました。

半年間で後任を育て、
ダメージが出ないように注意しました。

上司からは、感謝をされました。
そしてその後も関係は続いています。

「アイツの辞め方は最悪」と言われた方が
次の職場で活躍されている話を聞きません。

辞め方はその人の「人柄」を表します。

あなたがお世話になった人がいる、
好きな仲間が一人でもいる職場ならば、
その人のためにも配慮をして辞めるべきでしょう。

好きな人、お世話になった人へ、
迷惑をかけないようにするのは
人間のマナーではないでしょうか。

汚い辞め方は、
あなたの人生で借金をするようなもの。

借金をせずに美しく辞めましょう。

『価値をうまない“こだわり”を他人に押し付けるな』

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■間違いだらけの「障害」と「グループホーム」■
『価値をうまない“こだわり”を他人に押し付けるな』
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こんにちは。
障害者向けグループホームを運営する松本です。

先日、他の障害者グループホームで働かれている
スタッフから相談を受けました。

世話人が3名+管理者1名(40代男性)が
いらっしゃるようです。

Aさんは60代女性で、世話人経験は5年程度。
Bさんは70代女性で、世話人経験は4年程度。
40代の女性Cさんは、世話人経験はわずか半年。
40代の男性Dさんは、世話人経験は3年程度。

管理者は赴任してまだ6ヶ月です。

この4人+1人でグループホームを運営されています。

困っているのがAさんとBさんのこだわり。
二人はホームの中で経験が長い。
そのためCさんへ自分のやり方を押し付けるそうです。

Cさんは異なる二人のやり方を押し付けられるため、
息苦しい状況。

Cさんの前で、AさんはBさんのやり方を批判し、
BさんはAさんのやり方を批判する。

一度話し合いの場を持ったそうですが、
Aさん、Bさん、共に自分のやり方が最も良いと
主張して、結論が出なかったそうです。

一歩引いてみれば、利用者にとって
何がいいのかの視点が抜けています。

お互いのやり方を主張し続ける。
なんて無駄なことにエネルギーを使っているのかと
虚しくなったそうです。

経験が長いことは良い点もありますが
問題点も出てきます。

自分のやり方に固執してしまい、
自分のやり方がベストだと思いこんでしまう。

さらには相手にそのとおりやるように求めてしまい、
やらなければ批判してしまう人も出てきます。

つまり自分にも他人にも
「柔軟性」がなくなっていくんですね。

定年を60歳から65歳へ、
そして70歳まで伸びていく会社も出てきます。

そういった中、企業が雇用を続けたいシニアは、
「柔軟性」がある人なんです。

「柔軟性」がなければ、
その人達をまとめる年下のマネージャは
心労がたたります。

その「こだわり」は価値があるのか?

「柔軟性」を持って自分と他人を見て頂きたいものです。